またいち

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「宗教上の理由」について―法的観点と宗教学・社会学的観点から

 「宗教上の理由」を口実にすれば、様々な面倒事を拒否できるという言説が、まことしやかに流布されている。しかしこれは、大きな誤解に基づく流言であり、また宗教に対する誤った偏見を増長させるものである。 法的観点から この言説が念頭に置いているのは、おそらく「神戸高専剣道実技拒否事件」(最判平成8年3月8日民集50巻3号469頁)であろう。「エホバの証人」の信徒であった公立学校の学生が、必修であった剣道実技を、教義に基づき受講拒否したところ、単位不認定となり留年・退学となった。そ

    • 文在寅大統領に会ってきた―"平山書房"訪問記

       在任中、何かと物議を醸した韓国の文在寅前大統領。現在は、韓国南部の山村に「平山書房(ピョンサンチェッパン)」なる書店を開き、来店客と交流しているという。一般人でも会えるとなれば、ぜひ行ってみたい。  釜山から高速鉄道KTXで一駅、蔚山(ウルサン)駅で下車。ここからタクシーに乗る。運転手は、「平山書房」と言ってもピンと来なかったようだが、「文在寅」と言うとすぐに理解してくれた。所要時間は二十分ほど、料金は一万三千ウォン程度である。  書店の前には、反文在寅の右翼活動家が陣

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