太平洋戦争の歴史 第四巻 第四章 日本の降伏
1. 連合軍の総反攻と東條政権の崩壊マリアナ諸島の陥落
1944年6月、国内の軍事政権はすでに崩壊寸前で、国民の士気は壊滅的に低下していた。ヨーロッパ戦線では連合軍がノルマンディーに上陸を開始し、ビルマでは日本軍がインパール地域から全面撤退を開始し、中国では湖南での戦いが繰り広げられ(これは日本遠征軍全体の運命がかかっていた、本土の途切れない通信線を確保するための作戦の第二段階であった)、太平洋では空襲により日本の真珠湾と呼ばれていたトラック島の海軍基地が破壊された。この