文学フリマ東京37、初出店で成功できた理由・コツ 〜続き物のファンタジー小説を売ってみた〜
11/11開催の東京文学フリマ37に出店してきました!
当日は出店者3,062人、一般来場9,828人と、かなり多くの方が参加したイベントだったようです。
私は初出店にして成功を収めることが出来たので、デザイナー的目線も入れながら、成功のコツのようなものを語っていきたいと思います。
ただし、成功したとはいえ、初出店のサークル主であることは注意してください。あくまで私なりの持論です。
目次長すぎて草。
私のサークルについて
まずは私がどんなサークルなのかをお伝えしておきます。多分ここを伝えておかないと話が進まないので…!
通販
設営風景
お品書き
設営がガチすぎて「こんなの初出店の人の参考にならないだろ!!!」みたいな意見もありそうなんですが笑、初出店の方でなくとも、設営の参考になりそうな話や、(上手くいったかもと思われる)当日の私の振る舞いについてお話していこうと思います。
【成功】とは?
正直文学フリマは楽しかったら成功だろ!っていうのが最もだと思うのですが、
おそらくこのnoteを読んでる方は『なるべく多くの方に本を届けたい』的な雰囲気のことを思ってる方が多いのかな?と思うので、ここでは、そういう意味の【成功】という定義にします。
この文学フリマ東京37の当日に、Vermythic Worldで売れた冊数を書くのはちょっと恥ずかしいので、私なりの指標をお伝えします。
Vermythic Worldでは、三種類の本を、しかも続きもののファンタジーで、さらに2000〜2500円という文学フリマの平均価格からかなりお高めの設定で売っておりました。
Twitterのフォロワーは、公式垢では200人程度で、noteフォロワーは20人程度です。なお当日購入してくださった知り合いの数は、8人くらいです。
この条件で、けっこう成功したほうかなと自分では思ってます。
不特定多数に買ってもらおうとするより、自分のジャンルが好きそうな人を狙いうちしよう
これは私のサークルが『高い本を売っているから』というのがあっての持論なんですが…。
文学フリマに来ている全参加者に本を買ってもらうのは無理です。そうじゃなくて、そもそも自分の本が好きそうな人に届くのがやっぱり本望じゃないですか?
全参加者にイベント当日、口頭で本を紹介するのは無理ですよね。全参加者に立ち寄ってもらうのもたぶん無理。
だから、
のではなく、
が理想的かなと思いました。
なおこれに関しては、私のように特定のジャンルの小説を書いている方だけでなく、複数種類の小説を出している方にも当てはまる話もあるので、そのまま続きを読んでみてください。
じゃあ"自分のジャンルが好きそうな人を狙い撃ち"ってどうやるのか?
↓
↓
1.webカタログを分かりやすく書こう
私のwebカタログ
当日、始まってすぐに『webカタログを見て絶対買いたいと思ってました!!ずっと前から狙ってました』という方が来たり、中盤終盤でもwebカタログから来た方がいたので、私のカタログはちゃんと"刺さる人に刺さった"みたいです👍
①作者の挨拶はいらない
買いたいのは本だし、求めてほしいのは本なので、なるべく無駄な情報は省いた方がいい気がしました。
(作者を推してほしいとか、別の意図がある方はお好きにしてくださいね!)
②作者の性癖はあっていい
性癖って分かりやすくていいですよね…。同じ性癖を持った方が現れるはずなので、特に特異な性癖を持っていると自負している方は、書くのは全然アリだと思います。
③どんな人に向いているのかを書く
例えば版権作品のタイトルを実際に並べてみるとか(こういう小説が好きな人にオススメ、みたいな)、わかりやすい要素や細かいジャンル名を上げてみるとか。
私の場合は【歪愛】とか【海外ファンタジー】とか【人外】とかがそれに当たると思います。
④webカタログ公開前から準備する
webカタログが公開されたとき、わたしのツイッターTLでも盛り上がっていました。たぶん文学フリマが好きな方(よく一般参加されてる方など)は、公開されたと同時に見にいってる気がします。
webカタログは最後まで編集可能ではありますが、公開直後から自分のものがちゃんと出来上がってることが理想的だと思います。
事実、私のwebカタログも公開直後で『気になる』が付いていました。
私の感覚だと
という推移を辿っている気がします。なので、やはりなるべく最初からみんなに全部見てもらえるように準備しておくのがおすすめ!!
2.無配を工夫しよう
私が配った無配
そもそも無配ってなんのために渡すの?
だと私は思ってます。
それ以外の目的の無配を配ってる方は(単に自分の小説を読んでほしい無配とか)、今回の話は参考にならないので飛ばしてください!
(無配を配るとかいう二重表現……白目)
無配の、売上の貢献になる工夫
※あくまで上記の目的に合わせた工夫です。
①小説の説明やあらすじを書く
"売上貢献のための無配"と仮定した場合、小説本文を入れるのはちょっと微妙かもと思ってます。特にファンタジージャンルにおいては。
もちろん『この人の文章好みだ!』と思ってもらえて帰ってくる可能性はあります。でも、イベント中にたくさんの文字を読むのは大変です。
また、文章のみの無配は正直目立たないので、他の無配と埋もれてしまいます。
小説本文を入れたい方は、裏面は文章で表面はイラストなども入れた説明とかにするといいかもです。
個人的には、「嫌いな文章の書き方」はあっても、「死ぬほど好みの文章の書き方」って少ない気がするんですよね…。特に文フリに来てる方は元々文章が好きな方なので、どんなものでも60〜80点は付けているような気がして。
そういう意味で、やはり【どんな小説なのか】に重きを置いた無配のほうが、売上には貢献すると思いました。
受け取った人にとって100点の文章を叩き出さない限りは、文章のみの無配は読んで終わりになっちゃいそうな気がするんです…。本文冒頭を入れるとしても、先に『あらすじ』や『おすすめポイント』を箇条書きにするほうが、わかりやすいし試し読みも読んでもらいやすそうだなーとか。
ただ、文章自体にこだわりがあり、特殊な文章や芸術的な文章を書く人は、そっちを推してもいいかもしれません。
②「この無配ならほしいな」と思わせるものを作る。
全く効果がないとは言わないんですが、無配のクオリティ自体が低いと、読まずに捨てられたり、そもそも「別にほしくないんだけどな」と思われたまま受け取られる可能性があります。
例えば紙がちょっと特殊だとか、デザインが綺麗とか、イラストが映えてるとか、カラー印刷とか、「もらって嬉しい無配」にするのがオススメかな?
自分が知らない人にもらっても嬉しいと思えるもの、という指標で作ってみるのがいいかも!
③ブース番号を書く
書かないと戻ってきてくれませんwwwww
実際私のブースでこんなことがありました。
で、実際戻ってきてくれました。
他にも、私が無配を渡したあと帰ってきた人が何人もいたので、確実にブース番号を頼りに帰ってきてくれたんだと思います。
また、ブース番号は分かりやすくしておきました!
実は私の無配デザイン自体にはブース番号は書かれてないんですよね。無配が万が一売れ残ったら次のイベントでも使えるようにしよう、と思ったので、あえて印刷しませんでした。
でもむしろこれが功を奏しまして。
イベント前に直接サインペンでブース番号を書いていたのですが、ここだけ手書きだったおかげでかなり分かりやすくなった気がします。
④ポストカードや四つ折りチラシがおすすめ
チラシはカバンの中でグチャグチャになる可能性が高いです。また伝えたい情報を目いっぱい詰め込んでしまうと読むのが大変になってしまいます…。
どうしても情報を多く入れたい方は、A4を四つ折りにして、『4つ折りがデフォルトのデザイン』にしたほうがいいのかなーと。いわばパタパタ絵本みたいなやつ??
私の場合は、ポストカードにしました。
④全員には渡さない
これをやってる人は少ないと思います。
個人的には、片っ端から無配を渡してもあんまり意味がないと思います。
しいていうなら、エッセイジャンルとか、一般文芸ジャンルとかなら、通りかかった人全員に渡すのはアリな気がします。(このジャンル自体が人気であり、無配を見ないと好みかどうか判断するのが難しい気がするので)
ただ私のようなファンタジージャンルの場合、全員に渡しても半数以上は無駄な紙になって終わる気がします…😇
大事なのは、「こっちに興味がありそうな雰囲気を出した人には確実に渡す」です。
私はこういう人に渡しました!
無配にもお金がかかるじゃないですか。
500枚とか印刷するつもりならいいんですけど、100枚〜200枚しか刷れない場合は、ターゲットを搾った方が絶対にいいです。
ちなみに私は100枚弱配りましたが、16時くらいでほとんど全部なくなってしまいました。そのあとは名刺にブース番号を書いて渡していましたw
また、少し興味がありそうな方に手を伸ばして渡そうとすると、向こうがこちらに近寄ってくれることがあります。そのままブースに置いてある本自体にも目を向けてくれて、立ちどまって眺めてくれます。
戻ってきてくれた方もいて、戻ってきた上で三冊全部買っていった方もいました笑
⑤無配で世界観を出す
可能ならやったほうがいいです(デザイナー目線)。
表紙イラストがあるならそれを押し出したほうがいいし、ないなら、小説の雰囲気にあったフリー素材を使うといいかもしれません。
文章ばっかりだと目が滑るので、なるべくカラーで、イラストなどが入っているほうが“私は”いいと思ってます。
3.接客の仕方
これに関しては特に、私も全然素人なんですが…。
①相手がどんな物語を望んでいるのかを探る
②相手に合わせて本を勧める
訪問者さんで「続き物かぁ……。しかもまだ完結してないんですよね?」と言った方には、ワールドブックをオススメしました。
ワールドブックというのはこんな感じの本でして。
短編もあるし、初めての方が見ても楽しい設定もあるしで、持ってるだけでも嬉しい本なんですよね。長編を渋った方にオススメするとけっこうな割合で買っていただけたので、すごくよかったです。
複数種類の本を売ってる方は、相手が何を望んでいるかを見極めるといいかもしれません。
こういうと難しそうに聞こえますが、「いつもどんな本読んでるんですか?」「ファンタジージャンルとかは好きです?」とかって聞く感じですね。
まぁ曖昧に答えてしまう訪問者さんもいると思うんですが……。やってみる価値はありそう?
で、お相手さんとの会話で、「そういう人にはこれをオススメしてるんですよ〜!」と言う!
全部買ってもらうとか、なるべく多く買ってもらうとかは多分無理で、その人に合わせた商品を薦めるのが一番成功確率が上がると思います。
イチオシ作品を買ってもらう必要もありません。
新作を買ってもらう必要もないです。
「その人に合う小説を勧める」
これが私のおすすめです。
ただ新作の在庫が多く、どうしても新作を勧めたいという方は、その新作を全面に押し出した売り方=それ一種類しか売れなくていい、くらいの気持ちで臨むといいかもしれません。(設営や宣伝のあり方など…)
逆に一冊しか頒布してない方は、「その一冊が、訪問者さんにとって合いそうな本なのかどうか」を見極めればいいと思います。
特に一冊なら、キャッチフレーズや宣伝文句を設営の目立つところにつけることができるので、相手に吟味してもらいやすくなります。
わかりやすい話だと(昨今だと微妙な話題ではありますが)、
とかって男の訪問者さんに言うのもありです。
これで「それならきっと違うんだろうな」と思う方もいるし、逆に「女性向けの方が好き」という方はむしろビビっときてくれます。
対話が苦手な訪問者さんもいるのでそこは見極めないといけないのですが、私が接客してる感じでは、けっこうお喋りしてくれる方が多かったです。
わざわざイベントで買う=交流も目的にしているという方が多いのかもしれません。
ちなみに私のブースは女の訪問者さんが多く、女の方は雑談ぽく話してくれる方が多かったですね✨ 男の方は真面目にお話してくれるって感じでした👍
③見てもらえるだけで嬉しいんです!!!と本を開いてもらう
これは私のブースに限った話かもしれないのですが…笑笑
ワールドブックはカラーですし、中が短編集だけではないので見るだけで楽しい本なんですよね。地図とか種族の設定とか、神様のマークとか、ファンタジー創作資料とかが好きな人にも刺さるような本でして。
けっこう見てから購入を決めてくださった方もいたので、「とりあえず見てもらうだけ見てもらう」のはオススメです。でも、見てもらうだけで映える本を作ってる人は少ない気がするので笑、この話は私に限った話かな…😇
キャラクターイラスト挿絵が入っているとか、見栄えを重視した本を作っている方の参考にはなるかな……。
4.設営で世界観を出す
自分のサークル自体に"世界観"がある方
その世界観を極めたほうがいいと思います。
私の場合は、ネイビー×ゴールドの、ダークファンタジー感MAXでいきました!
これのおかげでかなり訪問者を篩に落とすことができたと思います。
たぶん訪問した人のうち、購入した割合が80%くらいある気がする。(でもこれって普通なんか?)
パッと見て「自分の好みじゃないな」と分かってもらうのは、一見悲しいことのように見えて、むしろ効率よく本を手に取ってもらう方法だと思います。
過半数を篩に落とすということは、落とされなかった一部を完璧に拾い上げてるってことなんです。
不特定多数に見てもらえるような無難なブースよりも、とにかく何かに全力を投じた方が、絶対に目に止まりやすいと思いました。
世界観あまりない方向け、設営の工夫
一般文芸やエッセイなど、強烈な世界観を出して設営するのが難しい方向けのお話です。
①キャッチフレーズを書いた紙を用意しよう
一種類しか本がない人は、大きくキャッチフレーズや宣伝文句を書いたA5〜A4紙とかを飾っておくといいかもしれません。
(世界観がない場合、こういう宣伝文句のチラシを置いても世界観壊さずに済むと思うので…)
『百合のあいだに挟まる男の話』とか、
『悪役令嬢モノが嫌いな私のエッセイ』とか、
『NTRジャンルを限界まで研究してみた』とか、
めちゃくちゃわかりやすいキャッチフレーズがオススメです。
ぱっと目を引くような、「何それ?」みたいな個性的で短い宣伝文句だといいと思いました。
※三種類以上本がある人
A4の紙はデカすぎます。サンプルだけ帯っぽいものを付けるとか、サンプルの本にPOPのようなものを付けるとか、そういうやり方がオススメです。
デカい紙に、それぞれ大きすぎる文字で宣伝文句をつけると、訪問者が混乱して、何を伝えたいのかがわからなくなります。ごちゃごちゃして見づらいブースになってしまうかもしれません。
複数種類の本がある方は、お品書きに任せたり、少し小さめのPOPで説明したりするほうが良いと思いました。
②ある程度は印刷を使おう
このへんから特にデザイナー目線なのですが……キャッチフレーズの宣伝用紙とか、値札とか、わりと手書きで書いてる人がいるんですが、コピー機使いましょうよ!!!!笑
手書きもまぁハンドメイド感があっていいかもしれませんが、やっぱり印刷でちゃんとしたフォント、太文字とかで印刷されてる方が綺麗に見えますし、わかりやすいです。
デザイン力とかがなくてもいいので、可能なら印刷して作りましょう。
ただし!!!!
そういう【端的なキャッチフレーズを目立たせたい紙】を作るんだとしたら、
装飾はあまり華美にしないほうがいいと思います。
装飾や挿絵みたいなものが多くなって、文言自体が埋もれていたら本末転倒です。それならサインペンでダンボールに書いて置いておいた方がまだいいですw
装飾過多にしても、デザイナーとかが作ったものに勝てるわけではないので、あくまでシンプル寄りに作りましょう。
しかも強烈な世界観があるブースではないなら、そういう装飾は全てノイズになります。花が関係した話ではないのにかわいいから花の挿絵を入れる、とかやっても意味がないと思います。
(本当に花が関係した話を書いていて、その小説を売りたいなら、リアルの花を持ってきて飾ってください😊)
値札も、値段さえあればいいものなので、極端に何か装飾などをこだわる必要はないです。オシャレにしたいなら、むしろ市販のごく一般的な値札を参考にしてください。
変に凝るより、シンプルで綺麗に作ったほうが、結果的に全体のクオリティが上がります。
こういうキャッチフレーズ宣伝文句の紙とか値札に、なぜ装飾を入れなくていいかというと、
【主役は本だから】
です。
本を見てほしいのに、宣伝文句の紙が派手すぎたら意味がありません。
世界観を全面に押し出したブースの場合は、変な話【本が主役】というよりは、【ブース設営それ自体が作品】なのでいいんですけど、そうじゃないサークルさんなら、意味がない装飾は置かない、派手にしない方がいいです。
※自分で印刷するなら黒白がおすすめ
カラー印刷はあんまりおすすめしません。なぜなら、市販のコピー機のカラー印刷はそこまで綺麗じゃないからです…。
"印刷したもの感"がバチバチに出てしまってクオリティが低く見えるので、なるべく白黒でデザインした方がいいと思います。
背景全部のベタ塗りとか、イラストや写真がなければ大丈夫かな??
キンコーズとかなら綺麗に印刷してくれるんでしょうか。私は使ったことがないのでわかりません。
コンビニのコピー機はどうなのかなぁ。
ネットプリントの2Lサイズのブロマイド印刷とかは発色が綺麗ですが、写真ぽいテカテカがあるんですよね。
ポストカードのカラー印刷は、背景にも絵があると周りに白縁ができてしまいます。
※印刷物には厚紙を貼るのがオススメ
値札でもキャッチフレーズを入れた紙でも、裏側から厚紙やダンボールで補強するのがオススメです。その方が紙がしっかりして、ペラい感じが減るので…!
私の値札も、裏側から厚紙を貼って固くしています。
③小物を置くのはアリ
小説に関わる小物を置くのはアリだと思います!!
小物と書きましたが、むしろ20cmくらいのものがいいかも🙆♀️
本が一種類しかないなら、ブースの半分を埋めるような大きな置物でもいいです笑。目立つので笑。
さっきリアルの花を置こうって話がありましたが、宝箱を置いてみるとか、兎の石像を置くとか、海賊船の模型を置くとか、「パッと目を引くような小物」がおすすめ。
むしろその小物が目について「面白いもの置いてますね」という会話に繋がる可能性があります。
「実はこの話で海賊船が出てくるので、家にあったの持ってきたんですw」って感じで小説と絡めていくみたいなね??
(小説と関係ないものを置いてもいいですが、ただ雑談になるだけで小説へ繋げられないので、できれば関係してるものの方がいいと思います)
雨がテーマの小説を売ってるなら、なんなら小さい傘を持っててもいいんじゃないですかね😊 私ならそれくらいやりますね😊 なんならレインコート着ておきますね。
(レインコートはコスプレじゃないから運営のルール的には大丈夫だよな? 他ブースの邪魔にならない程度に持ってこよう)
5.サンプル本の工夫
クリアブックカバーやサンプル表記があると、見本を手にとりやすいです。
デメリットとしては、サンプル用の本になってしまって、一冊分売ることができないってところですかね…。
表紙をめくったところに仕掛けがあると、設営自体の邪魔はしないし、でも必要な人は読みやすいしでけっこう良いと思ってます。付箋とかに書いて貼っておけばいいのかな。
これは提出する見本にも、やるといいと思います。
6.グッズ販売
ドドーン!!!!
>>>グッズは売れません<<<
知ってて私は売りに出しました笑。
ただ並べたかったんや…。あとワンチャンにかけたかった…🥺
フォロワーさんが二人購入してくださいましたが、それ以外はいませんでした。
なのでグッズを売る必要はまったくないです。
どうしても売りたい人だけ持っていきましょう。
絵師さんなら話は別だと思います。
絵師さんでイラストメインの本を売ってて、自分の絵を使ったグッズを売っているなら、買ってくれる可能性が高いと思います。
でもそうじゃないなら、意味がないので特別な理由がない限りわざわざ作ることはお勧めしません。
7.セットで特典をつける
二冊買った人に特典をつける意味は……
>>>ありません!!!!<<<
私のブースは、本が1800円、2000円、2500円とかなり高いので、「二冊購入してオマケが付くからなんなの?」感がやばかった笑。
大体の方は、私がオマケを渡しても「あっこんなのあったんですね!嬉しい、かわいい〜💕」と喜んでくれただけで、見てすらいません!!!
でも元々この特典は私の自己満でやってたので、全然いいです笑。
他のブースだとしても、みんな本がほしくて買いにきてるので、あんまり意味ないと思います。栞とか、小説ペーパーとかならギリ……?
8.セットで割引する
これは価格帯によって話が変わってくると思ってます。
一冊1500〜2000円の本を売ってる方
100円や200円の割引ならほぼ意味ないです。
元々二冊以上買う予定の方が「ラッキー」って思う程度で、「この割引があったから買ったぜ!」という方は限りなく低いと思います。
まぁ、あくまで私の思う理由なんですけどね……。本当のところはわかりませんが…。
実際私のブースだと、2巻とも買う人は迷わず2巻とも買うし、1巻しか買わない人はそれ以上買うような素振りはなかったです。
あそこで「実は割引が〜」と言っても、それこそ500円以上安くならないと意味がなさそうな気がしました。
二巻〜三巻で完結する話で、全てイベントに出しているとかなら、全巻セット割引は意味があるかもしれません。
四巻以上で完結する場合は、さすがに一冊買ってから悩みたいor買う人は迷わず買う、ので、たぶんあまり意味ないです。割引で無理するより、迷わず買う方へのお礼として、番外編ペーパーなどをつけた方が喜ばれるんじゃないかな。
一冊500〜1000円くらいの本を売ってる方
600円の本二つ→1200円が1000円になる
わりと意味がある割引な気がしますね。わかりやすい端数になるのは、購入者としてはけっこう有難いと思います。お得感がある気がします。
売る側としても、合わせて1000円の金額なら勧めやすいというか。
1200円の本二つ→2000円
割引率が高いのでちょっと意味がありそうです。ただ二巻で完結してる話なら買うでしょうが、三巻以降もある続き物ならあんまり意味ないかもしれませんね。悩んでる方は、一冊だけでまずは判断したいと思います。
続き物ではなく、複数種類の本を沢山売ってる方で、一冊500〜1000円の方
こういう方の場合は、5種類以上の本を売っているなら、二冊で○円安くなる方式はまあまあ意味があると思います。
理想としては、8種類くらいあった方がいいですけど……。
8種類の中から二種類選ぶのが楽しいまであるので、たくさんの種類の本を持ってる人にとってはむしろかなりいい方法かもしれないですね。
二冊分の値段で一冊ついてくる!とかもめちゃくちゃお得だと思います。それが経費を圧迫しそうなのは置いといて…😇
9.通販は早めに準備しよう
通販は、文フリ当日から開始できるようにしたほうがいいと思います。
私もページだけは作っていたので、帰ったら速攻boothサイトを公開しておきました。
イベント当日から日にちが経てば経つほど、記憶が薄れ、買うのをやめてしまう可能性があります。自分の本が気になってくれた方を逃したくない場合は、早めに受付しましょう。
思いつくかぎりで書ききったと思います!!!
今まで文学フリマに一般参加してきた経験と、今回の初出店の経験、そしてデザイナー的目線で語ってみました。
あくまで全て私の〝勝手な考え〟なので、参考程度にしてください。
こうしないのは間違ってるとか言うつもりはないです。
私はファンタジーが大好きで、文フリでもファンタジージャンルしかほぼ見ないので、他ジャンルでは適用されない話もあったかもしれません。すみません。
また、今までのやり方で30冊とか売れている人は、特に変える必要はないんじゃないでしょうか…。何か私のやり方を参考にしたとしても、特別数字が変わるとは思えん…。
ちなみに、一種類の本を100冊とか売る方法としては、うん。
知名度と、需要に合わせることですかね?笑
文学フリマはエッセイジャンルが人気っぽいので、そっち方面であればいけそうですね。特に装丁が綺麗な本とか、個性的な視点でのエッセイとかは人気になりそうだなぁ。
あとは値段。100〜800円の本で、少し薄めで手軽に読めそうなものは頒布数が多いと思います。
ではでは、誰かのお役に立てれば💎🌒
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p.s.けっこう売上が〜とか書いてますが、私自身は「刺さるはずのまだ見ぬ読者に、確実に届けていきたい」という思いで挑んでいたので、売上はわりとどうでもいいです。ただこのエッセイを読む方向けに、わかりやすい言い方をしておきました。
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