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月夜に思う

満月か。

電車から降りて家までの帰り道に夜空を見上げたら、月はまんまるだった。

昼はあたたかいけど、まだ夜はひんやりする。僕は春先の薄手のコートの襟を立てた。

君と一緒に満月を眺めたのはいつだっけ。

「ずっと一緒だよ」って僕が言ったら、君は本当にうれしそうに頷いてくれた。あのかわいい君をいまも鮮明に思い出す。

君ほど愛した女性はいない。

今でも君を手放してしまったことを後悔してる。

あのころの僕は君を支えきれないと思ってたから、君の手を離してしまった。もっとほかの誰かのほうが君にはふさわしいと思ってしまったんだ。

ごめんね。

若かった僕には覚悟がなくて。

君はいま、どこにいるの?

月の向こう側かな?

#詩 #月 #覚悟

またどこかで出会えるといいですね。



お気持ち嬉しいです。ありがとうございます✨