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ゆりの骨折をきっかけに
娘のゆり(知的障害者)の骨折をきっかけに起こった出来事や感じたままを介護者(母親)目線で綴った備忘録です。
事故は突然に
11月末の夕方、実家で楽しい晩御飯のため一緒に外出予定だった。ゆりが2階へ上る階段3段目にいたので、「ばあばの家に行こう」と手をひいたら、本人は2階自室に戻りたかったのか、一瞬引っ張り合いになった。あっという間、二人ともバランスを崩し私が上に乗る形で転げ落ちてしまった。
ゆりは叫び声をあげ、苦痛に満ちた表情。病院へタクシーに乗車させようとしたが、立ち上がれない。運転手さんから「救急車を呼んだ方がいい」と助言され、慌てて119番通報した。
近所の整形外科病院にて
近所の整形外科に救急搬送されレントゲン撮影。落下地点が階段3段目でそう高くなかったので、当初は「捻挫かな」と軽く考えていたが、2か所折れていた。
先生から「手術しないと今後通常の歩行は難しい。同病院で手術はできるが、知的障害者の介護まではできない。入院期間、お母さんは24時間の付添いが必要」と説明を受けた。
11月末で司法書士にとっては一番忙しい時期、目の前が真っ暗になった。(痛い思いをしているゆりの方がよっぽど大変だったのだが…)。
先生に仕事の状況を説明すると、「こんなときにお母さんの仕事なんて…」と半ばあきれ顔。患者のことを第一に医師として当たり前の反応だったが、納期の遅れは信用を失うこともにつながりかねず、私としては必死だった。
雇用される側でもそうだが、自営でも…障害者の親が仕事をするのは大変と つくづく思う。
70歳代と思しき先生は手術に自信がある様子だったが、看護師への命令口調や患者(家族)に対する指導的な態度がちょっと気になった。当該病院で24時間付添いをする中、私は先生とうまくやっていけるだろうか?
他の病院を探したところ、「Y病院なら完全看護なので付き添いは不要かも…」と通所先施設の看護師さんに教えていただいた。翌日Y病院を受診することにした。