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【傍聴記】指名してたホスト、懲役14年求刑される
あなたは、知人が全国ニュースに取り上げられてるのを見たことがありますか?
私はあります・・・
さかのぼること約3年半前
Twitterを見ていたらローランドが経営するホストクラブの初代No.1の売れっ子ホスト強制わいせつ等の疑いで逮捕!という一報が・・・
源氏名アデルもとい小柳出竜也容疑者
※カバー写真の左側の人物、右はGACKT(本人から自慢げに送られてきたもの)
アイツだ・・・!!!!
私が彼に初めて会ったのは2016年の冬で、当時の彼は源氏名翼と名乗りヴィジュアル系ホストが多数在籍するリアライブという店のNo.1ホストであった。彼の在籍店は某有名V系バンドのドラムがプロデュースしたと言うのが売りで一部の女子から猛烈に支持されていた。
友人がリアライブに担当がいるので枝で飲みに行ったのがきっかけだったが、現役のバンドマン(当時)の翼くんのふわふわ不思議ちゃんな雰囲気と高身長でお洒落な雰囲気が好きだったので飲み直しをした。お互いV系バンドが好きだったこともあり、意気投合した。
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その後もちょくちょく指名して飲みに行った。何回かアフター枕もしてしまった(当時の私はまだ若かったのです・・・)
特に私には何の被害も被らなかったが、言われてみれば女に暴力振るいそうな気配はあった。上手く言えないがとにかく女を殴りそうな雰囲気があった。
月日は流れ、彼はホストの翼というアイデンティティを捨てて大幅にイメージチェンジを図り、生粋の日本人なのにスウェーデン出身のハーフ帰国子女という無茶な設定でローランドの店で働き始めた。当時ローランドはバラエティに出まくっていたから、地上波でも翼改めてアデルはかなり注目を浴びていて、歌舞伎町のみならずお茶の間でも知名度があった。浴びるように酒飲んでた翼くんだったが、アデルになってからは「紅茶営業(笑)」とか言うノンアルホストに様変わりし、上品さが売りのホストになっていた。中身は結構オラオラ系なのにねえ〜
店に来なくなってからもアデルからはよくLINEが来た。ホストクラブとは決別したから返信はしなかったが・・・
そして更に時は流れすっかり彼のことも忘れた頃に、ローランドの店の売れっ子ホストが性犯罪で逮捕(余罪多数あり)というニュースが報じられる。驚いたが、まあ彼ならやりかねないな・・・とも思ってしまった。
その頃の私は習い事の都合で札幌から東京まで月1で通っていた。当たり前だが小柳出容疑者のことはすっかり忘れていた。いつものように都内に滞在してたところ、時間が出来たので暇つぶしに東京地裁に行ってみようと思い足を運んだ。開廷表を眺めていると「被告人:小柳出竜也」の文字が・・・
罪名:強制性交等致傷、強制性交等、強制わいせつ
罪名を見ただけで極めて重い刑罰になるのが分かった。おまけに裁判員裁判である。東京地裁のオフィによると既に第9回目公判らしく、今日で結審の予定だった。
法廷に入ると小柳出被告はちょうど証言台の前に座っていた。顔は見えないが、ホスト時代のキラメキは微塵も残っていなかった。
途中からしか見てないので何が何だか分からず、特にメモも取らずボーッと聞いた。
被告人席に戻った小柳出被告の姿を見てア然とした。短髪でノーメイク、上下綺麗ではないスウェット姿で、ホスト翼時代より少し太ってた。化粧と髪型とお洒落な服という装飾を取り除いた小柳出被告はお世辞にもイケメンとは言えず、どちらかと言うとブサ寄りだった。人は短期間でここまで落ちぶれるのか、と怖くなった。翼やアデルに高額使ってた姫もこの姿を見れば即百年の恋も冷めるだろう。
では双方からのご意見を伺います、と裁判長。
検察官「短期間で何件もの犯行に及んでおり、極めて高い常習性があります。女性の尊厳を無視した悪質極まりない犯行で規範意識にも欠けており、前科が無いという被告に有利な事情を考慮しても汲むべき事情はありません。長期間、矯正施設に収容して更生を図るべきです。次に求刑ですが以上諸般の事情を考慮し、相当法条適用の上、被告人を懲役14年に処するのが相当です」
求刑懲役14年を言い渡された小柳出被告は特に動揺することもなく無表情だった。
閉廷後、小柳出被告が手錠と腰縄を付けられ、被告人席から退廷するのを見ていた。不思議な光景と思うと同時に、自分はこうならないようにしよう、悪いことしないようにしようと改めて強く心に誓いつつ東京地裁を後にした。
被害者が4人いて怪我人も出してる時点で懲役2桁年は免れないと思った。性犯罪は求刑と判決に開きが出ないことが多く、まかってもせいぜい2年くらいが多い。
今まで女にチヤホヤされ好き放題生きてきたこの男が不自由で過酷な刑務所暮らしに10年間も耐えられるのだろうか。
服役回数3回の知人が言ってたが、初犯だと3年でもかなりキツいそうだ。初犯で懲役10年コースなんて生き地獄!とのこと。人間はどんな環境でも順応するが、刑務所暮らしが当たり前という感覚になるまで10年ほどかかると聞いた。10年過ぎてしまえばそれが日常になるからいいものの、懲役8~10年の人が1番厳しいみたいだ。
小柳出被告は捕まる前から数多くの女性を傷付けてきただろう。身から出た錆だ。性犯罪でロング刑は刑務所内でもヒエラルキー最下層になり、確実に虐められる。どんなに苦しくても辛くても死ぬことすら許されない。好きな物も食べられず、オシャレもできない、娯楽も無いし、自由に横になることすら許されず、日々刑務官に怒鳴られ、工場の班長にシバかれ、自由も人権も無い暮らしを10年間耐えなければならないのだ。これも全て自分が撒いた種、自業自得だ。
本人もマチアプで知り合った女性と無理矢理コトに及んだら、懲役10年打たれるなんて夢にも思ってなかっただろう。なんなら示談が成立して23日で出れるとすら思ってたはず。
性犯罪は下手したら殺人並みの刑罰になることも少なくない。性犯罪は情状酌量の余地は全く無いし、強盗と同じで加害者が100パーセント悪く情状酌量の余地はない。重い刑罰になるのは当たり前である。
ちなみに判決は懲役9年だった。恐らく控訴したと思うが、減刑されることは考えにくいし控訴棄却されただろう。
今頃は千葉か長野か静岡あたりの刑務所にいると思う。せめて千葉刑務所でオウム林郁夫先生と出会い勉学に目覚めていればいいのだが・・・