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金彩に宿るボヘミアの息吹:モーゼル(Moser)製ツヴィッシェンゴールドグラスの魅力を辿る【モーカルナビPlus・輸入編】

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1. はじめに

ガラス工芸の世界において、チェコ(旧ボヘミア)産の作品は「匠の技と芸術性」の象徴とされてきました。中でもモーゼル(Moser, 現地発音は“モゼル”に近い)は、19世紀後半から20世紀初頭にかけて華やかな活躍を見せた高級ガラスメーカーの一つ。
繊細なカット技術と華やかな装飾が生み出す独特の輝きは、ヨーロッパの貴族や皇室をはじめとする上流階級を魅了しました。今回取り上げるのは、そのモーゼルが手掛けたツヴィッシェンゴールドグラス(Zwischengoldglas)技法によるアンティーク・ビーカーです。複数のガラス層の間に金箔と絵付けを封じ込めるという高度な工程を経て、ゴールドの華麗さとカットガラスの透明感を両立しています。
ここでは、モーゼル(Moser/モゼル)の歴史やツヴィッシェンゴールド技法の概要、そしてアンティーク市場における評価や扱い方を紐解き、金彩に宿るボヘミアの息吹を追体験してみましょう。

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2. モーゼル(Moser/モゼル)とは

2-1. ボヘミアガラスの中心で生まれたブランド

ボヘミア(現在のチェコ西部~中央部)は中世以来、ガラス産業が盛んな地域として欧州各国から注目を集めてきました。そこで1857年、ルドヴィーク・モーゼル(Ludwig Moser) が小規模な工房を設立。当初は研磨やデコレーション加工を中心に手掛けていましたが、やがてオリジナルのガラス製造に乗り出すことで、一流メーカーとして頭角を現わしていきます。
モーゼル(Moser)は透明度の高いクリスタルガラスを厚手に仕上げ、細やかなカットと金彩・エナメルなどの装飾を組み合わせるという技術的特徴を確立。19世紀末には各国の博覧会で多くの賞を獲得し、欧州王侯貴族を顧客に抱えるほどの名声を得ました。

2-2. 皇室や貴族に愛された高級ガラス

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