見出し画像

19世紀英国の粋を纏う:ロバート・ソーントンの銀製カードケース(1871年)を徹底解剖【モーカルナビPlus・輸入編】

残り10

1. はじめに

19世紀イギリスといえば、ヴィクトリア女王の長期統治による安定と繁栄が社会に根付いた時代です。産業革命を経た技術進歩と上流階級の趣味嗜好が交わる中で、銀製品やアクセサリーの装飾技術も一層発達し、多様な芸術作品が生み出されました。
その中でも、シルバーカードケース(名刺入れ)はヴィクトリア朝期の持ち主のステータスを反映するアイテムとして人気が高かったものの一つ。今回取り上げるのは1871年、バーミンガムにてRobert Thornton(ロバート・ソーントン)が手掛けたとされる銀製カードケースです。全体に美しいエングレービングがほどこされ、67gの重量感とともに華やかさを体感できる逸品。専用ケース付きという点も含め、アンティーク市場で注目される理由を探ってみましょう。

「海外のECサイトやオークションを見ていると、
まるで宝探しをしているような気分になりませんか?」

アンティーク雑貨からヴィンテージ品、実用品まで、
海外には日本とは違う視点で見つけた“掘り出し物”が無数に眠っています。
でも、

  • 英語や現地言語のやり取り

  • 送料や関税などの諸経費

  • 商品状態トラブル
    などで敬遠してしまう人も多いはず。

そこで本記事では、

  1. “優良アイテム”を見つけるリサーチ方法

  2. 落札・購入が起こる理由(どうして国内で値段が跳ね上がるのか)

  3. 効果的な出品タイトル&説明文(ヤフオク・メルカリ向け)

  4. トラブル回避のための具体的ポイント

…をまとめて解説していきます。(※内容は商品によって異なります)
手ごろな価格で読める今のうちに、
海外仕入れのコツをおさえておけば、
あなたの副業・物販ビジネスが一気にアップデートされるかもしれません。

いまは手ごろな価格で提供していますが、
限定数を超えて“売り切れ”となった時点で、次回は必ず値上げいたします。

小さな投資が大きな成果につながるチャンス、
ここでぜひ手に取ってみませんか?

・・・気になるあなたは、目次を読んで想像してみてください。


ここから先は【有料記事】となります。

2. バーミンガムの銀製品とロバート・ソーントン

2-1. バーミンガムが英国銀細工で果たした役割

ロンドンやシェフィールドと並んで、イギリスの伝統的な金属加工の中心地として知られるバーミンガム(Birmingham)。18世紀以降、製造業が急速に発展したこの都市には、多くの銀細工工房が集まり、精巧なジュエリーや食器、装飾品を生み出してきました。
バーミンガム製の銀製品には、アンカー(錨)のホールマークが使われ、製造年や職人のイニシャルなどを並べて判別可能です。こうしたホールマーク制度の整備により、質の高さと真贋の見極めがしやすくなり、職人同士の競争が活発になった結果、芸術性あふれる作品が続出しました。

2-2. 銀職人ロバート・ソーントン(Robert Thornton)

ここから先は

4,644字

¥ 300 (数量限定:残り 10 / 10)

期間限定!Amazon Payで支払うと抽選で
Amazonギフトカード5,000円分が当たる

この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?