柔肌の陶板に宿る夜の静謐:アンティーク パート・シュール・パートの神秘【モーカルナビPlus・輸入編】
1. はじめに
19世紀後半から20世紀初頭にかけて、ヨーロッパの陶磁器界には多彩な装飾技術が花開きました。その中でも“パート・シュール・パート(Pâte-sur-Pâte)”という絵付け技法は、白い粘土ペーストを幾層にも塗り重ね、半透明の薄膜によってレリーフ状の模様を描くという、きわめて繊細で高度な装飾手段です。(※パート・シュール・パテと書くこともあります)
今回取り上げるのは、「Emblematique of Night(夜の象徴)」をテーマにした陶板プレート。フレームには“Poppy(ケシ)”や“Bat(コウモリ)”など、夜を象徴するモチーフが隠されるように描かれ、サインにはソロン(Solon)様式を思わせる仕上がり。見る者を誘惑するような幽玄と儚さを宿したアート作品として、アンティーク市場でも人気を博しています。
この記事では、このパート・シュール・パート技法の歴史と工程、夜のイメージを込めたエンブレマティックモチーフの背景、そしてアンティークコレクションとしての価値や輸入販売のヒントを探ってみましょう。
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2. パート・シュール・パート(Pâte-sur-Pâte)技法とは
2-1. 起源とソロン(Marc-Louis Solon)の名
“Pâte-sur-Pâte”とはフランス語で「ペースト・オン・ペースト」を意味し、主に19世紀後期のセーヴル(Sèvres)やイギリスのミントン(Minton)で発展した装飾技法です。イギリスに渡ったフランス人アーティストマルク・ルイ・ソロン(Marc-Louis Solon)が、セーヴル時代に培った技術をミントンで再現・発展させたことで広まったと言われています。
2-2. 技法の核心
パート・シュール・パートでは、透明または着色した素地の上に白粘土(スリップ)を筆で何度も塗り重ね、レリーフ状にしていきます。塗り重ねる回数や場所を変えることで、グラデーションや半透明感を巧みに表現でき、まるでシルエットや薄衣をまとった人影が浮かび上がるような効果を生むのです。
2-3. 一点ごとに手間がかかる高級品
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