弾き語りのライブ【HANNAさん】
おでこを出すと運気が上がる。
分かっちゃいるけど、なかなか勇気がいることです。
月一回あるたりほんフェスで毎回お見かけしてました。直接見れないときは配信で。
弾き語りのスタイルって、バンドに慣れてるわたしにとっては、ちょっと物足りなくて。
ギターを弾かなきゃいけないので、顔はマイクに固定されるし、
動きが少ないので、長く見ていると飽きてしまう。
でも、何回か見るうちに曲が体に染みついてくる。
バンドと違って見る場所は少ないから、顔の表情とか、指先の動きとか、すごくしっかり見る。
ダイレクトに声も響くので、歌詞も、声も、体の中に入り込む。
そして、あるときハッと気づく。
「え、この人の歌めちゃくちゃいいじゃん」
と。
その気づきがあったので、今日はHANNAさんのワンマンライブに行って来ました。
王道の弾き語り。
曲や歌が素晴らしく感じてくるのって、
聴く側が聴き慣れることと、演者側の成長が、いい感じに合ったときだと思ってます。
聴き慣れてきても、演者に成長がないと、「いつも同じだなぁ」となり、
逆に、演者が急成長すると、
「なんか路線変更しちゃいました?」となるような。
以前聞いたときは、力強い地声と対照的に、裏声が弱々しい感じがしましたが(それはそれで個性的で好きでした)、
今回は、裏声がしっかり響いていました。
変化がわかると興味が出てきます。
変わりましたね。これからも変わりそうですね。と。
曲や歌が良かったのもそうですけど、MCが、
とても印象的。
HANNAさんが使ってるはギターは、ギブソンのダヴ。
ギブソンのハミングバードは有名ですけど、ダヴも、鳥が描かれています。白い鳩。
「高橋優さんの弾き語りに憧れて、同じギターを買いました」
「高橋優さんのラクダという曲を聴いて、かっこいいなと思って、私も弾き語りをやり始めました」
さらに、
「去年から役者も始めました。舞台を観に行って、かっこいいなって思って、私もやりたいなって思って」
そんなMCを聞いて、ある言葉が浮かぶ。
「影響されやすい人ほど、影響力のある人になる」
色んな人に、影響されて影響されて、ブレてブレてブレまくってる人ほど、影響される気持ちがわかるし、結果的に色んな経験を積むので、影響力のある人になれる。
それと印象的なのは、言葉遣いが、ちょっと変わっているところ。
台本読むの下手な人みたいなMC
つっかえて、独特の間があき、そうかと思ったら、顔の中心にパーツを集めるように、クシャッと笑う。
え、そこで笑うの? というような、独特なタイミングで笑う。
MCって、つっかえてるようでつっかえてない人がほとんど。
「何言ってんのかわかんなくなっちゃったねー」とか、
「ということで! ま、それは置いといて!」
とか、
そういうその場繋ぎの言葉が自然と出る人が多いけど、HANNAさんは、明確につっかえる。つっかえたことを誤魔化さない感じ。
繋ぎ言葉がなくて、どこかセリフっぽい言葉を選んで話しているようで、不思議なMC
だから、何を話すのか、すごく興味が湧いてくる。
これは、演技? 素?
真似しようと思ってもできないようなMCで、もし素でやってるとしたら、とんでもない個性だなぁと思いました。
「高橋優さんのとなりで、一緒に並んでギター弾くのが、密かな夢です」
高橋優さんと、HANNAさん。
同じギブソンのダヴを持って、2人並んでラクダを歌う。
すごくイメージできます。
イメージできる明確な夢がある人って、思い続けるとそこに行けます。
わたしも、「ゲッターズ飯田さんに占ってほしい!」(ゲッターズ飯田さんはたまたま会った人か、抽選か、人の紹介でしか占わない)
と思い続けていたら、抽選で当たったし、
本の発売日にたまたま早く並んでたら、本人登場で占ってもらったり、一緒に写真撮ってもらったり。
2回も会えました。
高橋優さんは知らなかったのですが、HANNAさんのおかげで知れました。
こういうのって良いなと。
好きな人とか、憧れの人とかを、
「好きだ好きだ」「憧れだ憧れだ」と言っているだけで、結果的に、好きになられた人の知名度も上がっていく。
そして、好きな人を好きと言うだけで、それがその人の個性にもなる。
双方にメリットがある。
とても良いライブでした。
「思ったより早く帰って来たな。どうだった?」
「めっちゃ良かったよ。ほんと良かった。速攻帰って来たけど」
「速攻帰ってくるなよ。物販でお金使うんだよ普通は」
「物販恥ずかしい」
わたしはこれからも、見たい! と思ったライブに行きたいと思います。