宮澤慶真

学校の先生をしながらアーティストをする人のエッセイ。 日々の生活や普段考えてることを書…

宮澤慶真

学校の先生をしながらアーティストをする人のエッセイ。 日々の生活や普段考えてることを書いてます。(ためになることはないけど頭を空っぽにして読めるエッセイ)                  🎧オリジナル曲やピアノ弾き語りなどSNSで配信中!

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  • ためになることはないけど頭を空っぽにして読めるエッセイ集

    何も考えずにクスッと笑いたい時におすすめのエッセイです。日常の出来事や考えていることを書いています。

  • 短編小説と曲

    短編小説とオリジナル曲をあげています。世界観を楽しんでいただけると嬉しいです。

最近の記事

【エッセイ】福岡旅行3日目

 さて、タイトルからもお分かりの通り福岡旅行三日目である。そろそろ、長々と綴られる男二人旅の文章がむさ苦しくなっているだろうか。だが、そんなあなたの気持ちとは裏腹に私は旅行の話を書くと決めている。一日目のトラブル、二日目の体調不良を乗り越えての三日目である。これまでの旅行が気になる方はぜひ、前回と前々回のエッセイを読んでほしい。  流石に男二人旅の文章を長々とシリーズでお届けしてしまっているので、今回は博多のホテルでの私のモーニングルーティンの話でもして、爽やかにスタートし

    • 【エッセイ】福岡旅行2日目

       私は早起きが得意である。  その日も四時半というかなり早朝に起きたのだが、こんな早起き私にとっては朝飯前だし、起きたばっかりなので本当に朝ご飯は食べていない。さて、福岡旅行が始まって二日目である。社会人になってから初めての友人との旅行、福岡でひたすらお酒を飲んで美味しいものを食べる最高の旅行が幕を開けたのである。そう、ここ、東京でね。そうなのだ。前回新幹線に見事に乗り遅れた私たちは急遽、出発地点である東京で一泊していた。詳しくは【エッセイ】福岡旅行一日目を読んでほしい。

      • 【エッセイ】福岡旅行1日目

         「美味しいものを食べてとにかくお酒を飲みたい」男達の意見は一致した。  私は友人と旅行をしてこなかった。それは単に仲が良い友人が居ないということではなく、仲が良い友人はいるのだが、近場で飲みに行ったり、単純に一緒に居て話してるだけで楽しいため、旅行したいねという話もお互いから出ないということが多い。特に私を含め私の周りは「旅行!旅!うーん旅!トリップ!」というようなどうしても旅行したいと意気込む瞬間があまりないため、旅行の話が出たとしても実際に荷造りをする機会はなかった。

        • 【エッセイ】ビバ、奥多摩

           事の発端は「とにかく緑に囲まれたい」だった。  私は自然が好きだ。シティーボーイである私は都心のオシャレな街並みも、もちろん好きなのだが、どちらかというと自然が近くにある郊外の方が好きである。海か山だったら山の方が好きで、登山やハイキングは定期的にしたい。登山は自然に囲まれた環境でひたすらに上を目指すというシンプルな構造が好きで、日常で考えることに疲れた時に行くと頭と体がかなりスッキリする。また、山ではすれ違った人と「こんにちは」と挨拶するというマナーが存在し、これもまた心

        【エッセイ】福岡旅行3日目

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        • ためになることはないけど頭を空っぽにして読めるエッセイ集
          21本
        • 短編小説と曲
          2本

        記事

          【エッセイ】ドーナツとの向き合い方

           私はドーナツが好きである。  ドーナツが好きな人間はたくさんいるだろうが、私はこれを主張したい。全国のドーナツ屋さんを食べ歩いているわけでもないし、決していろんなドーナツに詳しいわけでもない。海やプールに行ってもみんながドーナツと聞いて連想する真ん中に穴が空いている「あいつ」で浮かんだりもしない。しかし、私はドーナツが好きであることを主張したいのである。  私は普段、玄米と納豆とお味噌汁を食べて生活している。そこにたまに目玉焼きや野菜炒めなどのメニューが追加される程度で基

          【エッセイ】ドーナツとの向き合い方

          【短編小説】境界線

          1  発券機から出てきたチケットを係の人に渡す。神崎(かんざき)は懐かしさを覚えていた。ドリンクについた水滴、ザワザワとした暗いロビーにネオンが光る。動悸が激しくなるのを感じる。これはワクワクしながら毎週のように映画館に足を運んでいた頃の高揚感と似ていた。  月に一度はポップコーンを買ってもいいことにしていたことや係の人に映画の内容についてメモを取ってもいいかを尋ねていた新庄(しんじょう)を後ろから眺めていたことを思い出した。  神崎は今にも吐きそうなのを我慢しながら劇場に入

          【短編小説】境界線

          【エッセイ】皇居ランをしてみよう

          ドァMチャンネルをご覧の皆さん、こんにちは宮澤です。読むエッセイを間違えたと思った人が多数だと思うが、至って普通の日常のエッセイなのでぜひ読んでほしい。ちなみに私は冒頭で引用したカラオケに行くと画面に出てくるチャンネルを最後まで見たことはない。  私はランニングが好きである。ランニングとはそう、長〜い距離を走ることである。学生時代に冬になるとなぜか体育の授業でやることになるあれである。学生の時は特に好きでも嫌いでもなく、タイムもクラス内で中の上くらいだった。それも運動部で部

          【エッセイ】皇居ランをしてみよう

          【エッセイ】初めてかき氷屋さんに行く

           夏らしいことがしたい。  7月に入り気温が急に上がった。気温は上がっているが、私は相変わらずで平日の何日かは仕事に行って、休日は楽曲制作やピアノの練習をして、食事は玄米とお味噌汁と納豆を食べる生活をずっと続けていた。生活力の変わらないただ1人の人間。そう、私。そんなどこかの掃除機のような私は夏らしいことをしたかった。ただ、学生の頃からほっといたら同じような生活をしていた私は友達や恋人と出かける際に自分から季節感のあるイベントを提示したことは少なかった。友達と会っても銭湯に

          【エッセイ】初めてかき氷屋さんに行く

          【エッセイ】一人暮らし事件簿 

           私は一人暮らしをし始めてからもう長い。  社会人2年目の5月に私は一人暮らしをし始めた。社会人1年目は実家から自転車で通える職場にいたが、2年目になると実家から電車とバスで1時間以上かかる職場に配属されたため、私は実家を離れることにした。今となっては一人暮らしのイロハをこれから一人暮らしをする少年少女たちに教えるスーパーバイザーの名を欲しいままにしている私だが、初めは期待と不安を胸にワクワクしながら生活してたものだ。これから一人暮らしを始めるみんな!初めはみーんな1年生!

          【エッセイ】一人暮らし事件簿 

          【エッセイ】非日常だけど日常

          私は身支度が早い。  これは家を出るギリギリまで寝ていたい学生や社会人にとって重要な能力である。私は昔から身支度がとても早い。まず、だらだらする時間がないというのもあるが、一般的な男性に比べて身なりを整える時間が圧倒的に短いのだ。もし、私が会社の面接で得意なことは問われたら迷わず「私は起きてから家を出るまでの時間が早いです」とセットしてない髪型で話すだろう。(セットくらいしたら?)そんな私のモーニングルーティンを紹介しよう。まず起きたら歯を磨く。その後、シャワーで頭だけを濡

          【エッセイ】非日常だけど日常

          【エッセイ】サウナ放浪記

          私はサウナにハマっていた。  社会人1年目、私は休日にサウナに行くことが習慣になった。最近では行く頻度も落ち着いてきたが、1年前くらいまでは基本的には毎週行くくらいにはサウナに行っていた。そもそも子どもの頃から銭湯や温泉に行くことが好きで家族でもよく行っていたため、社会人になってからはいつも行っていた近くの銭湯のサウナだけでは飽き足らずいろんなサウナ施設を調べては出かけるというのが私の楽しみになっていた。  昨今のサウナブームの前からちょくちょくサウナには行っていたが、しっ

          【エッセイ】サウナ放浪記

          【エッセイ】苦手なものは好きになることもある

           昔に苦手なものでも大人になるとそうでもなくなったりむしろ好きになったりする。なので一概に苦手と遠ざけるのは自分の可能性を狭くしてしまってるのではないかと思う。  私は魚が苦手だった。  なんかそれっぽいことを冒頭で言っていたが生きてく上で苦手なものが好きになるなんていうのはそんなものである。私は魚が苦手であった。それは水族館などで見る魚のフォルムでもなければ、魚辺を使った漢字が多すぎて覚えられないから苦手なというわけでもない。魚料理を食べることである。今は好んで食べること

          【エッセイ】苦手なものは好きになることもある

          【短編小説】朝活

           「行ってきます」  靴を履きながら針に糸を通すかのように吐き出すこの言葉は朝の清々しさと寂しさを同時に感じる。休日の朝はこうして朝早くから散歩をし、まだ起きてない街を眺めながらゆっくりとした時間を過ごすのがルーティンとなってからもう随分と経つ。それは彼女と同棲を始めてからも変わらなかった。最近は暑くなってきて、お気に入りの短パンと半袖のTシャツが少し涼しい風に揺られて肌に触れる感触が心地よい。暗がりだった街並みが静かに色づき始める。1時間ほど散歩をした後に自宅から近いカフェ

          【短編小説】朝活

          【エッセイ】カフェでバイトをする(青春編)

          「ちょっ待てよエスプレッソ。本当にいいのかよ。ミルクに気持ち伝えなくていいのかよ。お前らは2人で1つだろ?2人合わせてカフェラテだろ?」  青春感のあるセリフでカフェラテが作られるところをお送りしてしまったが、日常のエッセイである。  私は大学生の頃カフェでバイトをしていた。面接から初日までのエッセイと初めてバリスタのトレーニングをするエッセイがあるので興味のある方はそちらを先に読んで欲しい。  バイトを始めて一年が経った頃、私は仕事には慣れてきたが、最初の頃の向上心は少し

          【エッセイ】カフェでバイトをする(青春編)

          【エッセイ】初めて手術をする

          私はイケメンである。  いきなり何を言い出すんだこのフツメン男は。と思った方もいることだろう。なぜなら私はTHE日本人という顔をしている。証明写真の見本に添付してある男性の写真はだいたい私である。  そんな証明太郎は人生で一回だけ手術を受けたことがある。あまり大きな病気もなく、すくすくと育ってきた私だが大学4年生の2月、いよいよこれから社会人というタイミングで入院し、手術を受けることになるのである。なんの病気かというと、「気胸(ききょう)」である。簡単に説明すると肺に穴が空

          【エッセイ】初めて手術をする

          【エッセイ】カフェでバイトをする(初めてのバリスタ編)

           私は大学生活4年間、カフェでバイトをしていた。  面接〜初日編のエッセイがあるので興味のある方は先にそちらを読んでほしい。  あ、あと初めに言っておきますが今日のエッセイはちょっと気分が悪くなる可能性があるので覚悟して読んでください。  バイトを始めて1週間が経ったころ、マグカップやグラスを洗うのにも慣れ、洗い物に関しては小慣れ感が出ていた。レジも少しずつやらせてもらい、お客様にぎこちない笑顔を披露しながら、レジで困った時はお客様を待たせないように先輩や店長に聞いてなんと

          【エッセイ】カフェでバイトをする(初めてのバリスタ編)