教育現場に存在する”理想と現実のギャップ”を埋めていく。
寝てる時にあまりにも歯軋りがひどい(らしい)ので、歯医者にマウスピース(ハードタイプ)の装着を勧められて、それを素直に実践している男、教育探究マンのかつやです。
今回は「教育現場に存在する”理想と現実のギャップ”を埋めていく」というテーマでお話しさせていただきます。
理想とは
そんなに偉そうに語れるような人間ではないことくらい百も承知ですが、それでも14年間も「先生」をやってきたので、少しくらいは語らせてください。笑
教育現場における「理想」とは何なのでしょうね。
今回、僕は「答え」を述べるつもりはありません。というか「答え」なんてものは存在していません。
教育においては「これをやっておけばOK!」ということは無いと考えています。
ただし
2つだけ僕なりの「答え」があります。
「答え」 其の1
「変化を恐れない集団であること」
学校が所在している地域によって、どのような教育活動を行うことがその学校の「答え」になるかはわかりません。
地域ごとに魅力が全く違うからです。
その「答え」を探し出すためには、かなりの数の「挑戦」が必要不可欠じゃないですかね?
挑戦せずに自分たちの学校に合った「答え」を探し出すことなんて無理です。
何発も打ってみて初めて「答え」なるものにヒットするもんです。
「これに取り組んでみて、失敗してしまったらどうしよう」
なんて失敗を恐れて「挑戦」せずにいるような現場は、子どもたちに「失敗してもいいからね」なんて言う資格はありません。
変化を恐れずにどんどん挑戦する
理想の教育現場にするためには必要なマインドではないでしょうか。
「答え」 其の2
「対話の文化があること」
学校の先生と言えど、1人の「人間」なので多種多様です。
穏やかな人もいれば、怒りっぽい人もいます。
いろんな考え方や思想を持っています。
こだわりがある人もいれば、全くこだわりを持たない人もいます。
喋りが得意だったり、苦手だったり。
例を挙げればキリがありませんが、とにかくいろんな人がいるのです。
自分が「こうすべきだ」と考えていることが、相手にとっては「そうするべきではない」と捉えられることなんてザラにありますよね?
自分の考えが受け入れられないことなんて山ほどあります。
だから僕たちは大前提として
「想いは人に簡単には伝わらないものだ」
と自覚しておかなければならないと思っています。
「じゃあどうやって想いを伝えればいいのか?」
それは「対話」するしかないです。
意見がぶつかり合うことなんて当たり前にありますが、その「ぶつかり合った」時にこそ「対話」が必要なんじゃないですか?
意見も性格も思想も異なる人たちと、でも自分たちの学校に合ったより良い教育活動を行っていくなら、「対話」によって合意形成を図っていくことが大事です。
だからこそ普段から様々なテーマで「対話」して、その「文化」を学校内に醸成していくことが理想を叶え得る方法だと僕は信じています。
現実とは
ここまで「理想」について述べてきましたが、「現実」はその「理想」とはかなり離れているように感じています。
「答え」 其の1の逆
「かなり保守的だということ」
これまで何人もの教員や元教員の方々とオンラインやオフラインでお話しさせてもらいましたが、僕自身の経験も含めて述べると、やはり学校という組織は「変化をあまり好まない」のだとわかりました。
どうしても「リスク管理」が先に出てしまう。
A:「こんなことやってみようかと思うんですが」
B:「そんなことして周辺に迷惑になったらどうする?」
C:「このルールをこう変えた方が子どもたちにとって良いと思うんですけど」
D:「上手くいったら良いけど、失敗してしまったら元に戻すのは大変だよ?」
この「挑戦したくても、中々できない」に苦しんでいる先生も多いのではないかと察します。
「答え」 其の2の逆
「対話がない」
「会話」はあるんです。「対話」がないんですよ。
僕はこれに苦しみました。
ただの「質問」が、なぜかある教師の逆鱗に触れてしまい、大声で叱責されました。
たわいもない「会話」はあるんだと思います。
でも僕が大事だと思っているのは「対話」です。
・「この学校が子どもたちにとってより良い場所になるためにはどうしたら良いか?」
・「どのような子どもたちになってもらいたいか?」
・「どのような授業が良いだろうか?」
「そんなこと話している時間が取れない!」ではない。
「そんなこと」ではないんですよ。
忙しさのあまり、目の前しか見れなくなっている。
変化が著しい未来を子どもたちは生きていかなければならないんですよ?
目の前だけではなく、もっと先を見て学校を作っていきませんか?
そう問いかけたくなります。
ギャップを埋めるには
ここまで色々と述べてきましたが、わかっていても学校を変えていくのは相当骨が折れます。
僕も試みましたが、「相当時間がかかる」とわかりました。
何か他にいい方法はないものか?
めちゃくちゃ頭を悩ませましたね。
今の所の結論は
「仲間を作る」です。
学校の中で、1人(もしくは数人)で頑張るのはかなり難しいです。
(学校内の雰囲気にもよりますが)
学校の外側に同じような想いを持つ仲間をどんどんと作り、まずは「自分の想いをわかってくれる人がいる」という心理的に安心できる状態を目指すことが大事。
そして次に、その仲間たちと「語り合う(対話する)」ことです。
本音で語り合えば、「やっぱり理想はこうだよね」とか「理想を目指すにはこうした方がいいよね」などと、具体的な何かも生まれやすいんですよ。
そして最後は、その仲間たちと「学び合う」ことです。
「語り合ったこと」からヒントを得て、現場で実践してみる。するとそこから何か収穫があるかもしれません。それを共有することで「学び」に繋がります。
もしくは、自分がセミナーなどで学んだことを仲間たちと共有することで「学び」が広がっていくことだってあります。
こうして最終的には子どもたちへと「還元」していく。
この「還元」が上手くいけばいくほど、その波紋は大きくなり、学校内の先生たちを巻き込んでいけるかもしれません。
そんな「居場所」を創っていくこと。
これが今の僕が考える「ギャップの埋め方」です。
「学校の先生」である以上、目指している目標は同じはずです。
そう信じて、僕は僕なりの方法で頑張ろうと思います。
今回は「教育現場に存在する”理想と現実のギャップ”を埋めていく」というお話でした。