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音楽とわたし。今年一番聴いた一曲。藤井風。

普段、車に乗っているときや仕事中、ひとり旅の移動中なんかは
だいたい音楽を聴いている。

どこに行くにも、私にとって音楽は必需品。
秋の夕方にロンドンからウィンザーに向かう列車から見た
夕日を受けて輝く一面のすすきの草原とか、
ホームシックになりながら、ハイドパークを歩いたときのスピッツとか
友達と海にドライブしたときのゆずの夏色とか、
どんな場面にもそのとき聴いていた音楽がともにあって、
全部、音楽と紐付いて強烈に記憶に残っている。

今年の里帰り中も新幹線や列車の中ではずっと藤井風の「花」を聴いていた。だから旅先の列車の車窓から見えたグレーの瓦屋根が続く田舎の町並みや、海沿いの景色の記憶と一緒にこの曲もセットで思い出の一部になった。

今年下半期で一番聴いたのはこの「花」がダントツの1位で
リリースされてから今もほぼヘビロテ状態なくらいで聴いてる。

ちょうど、この曲がリリースされた頃から気持ちの落ち着かないソワソワした状態がずっと続いていて、そんなぐるぐると変わっていく自分の思考や感情に静かにそっと寄り添ってくれるような優しさと切なさがあって
何度聴いても飽きずにいられる大好きな1曲になった。
特に迷ってばかりの私には、2番めの歌詞が響く。
今はこの曲を聴いたら元気が出るようになった。

先日の藤井風のねそべり配信は、ファンとしてはとても楽しみにしていて
以前のライブ配信は、海外に住んでいるので時間がなかなか合わなくて配信後のアーカイブを見て楽しんでいたけれど、今回はリアルタイムでライブ視聴できたので
やっぱりちゃんと参加してる感があって、すごく楽しかった。

今回はYoutubeとInstagram、Tiktokで配信されていて
私はインスタのライブで見ていたんだけど、みんなのコメントが面白くて笑ってしまった。
みなさん、キーボードの上に置かれたみかんの皮が気になって仕方がない様子。
みかんの皮〜!とか、そこに置くんかーい!と私もまったく同じことを
思いながら見ていた。笑
みかんを一個まるごと丸呑みしたのも面白かった。
それにしても、いろんなリクエストにあんなふうにぱっと応えてくれて
しかも寝そべりながら、ちゃんとピアノ弾きながら歌って
毎回、見るたびに聴くたびに、やっぱり藤井風ってすごいなと思う。
音楽の才能はもちろんのこと、精神性の高さ、優しさ、気取らないかっこよさ、そしておちゃめだし、さらにはイケメンとすべてを持っているように見える。
それでも「ヒゲダンはいい曲ばっかりで腹立つわ〜」とか言える素直さも
人間としての魅力を感じるところのひとつ。
でも、やっぱり音楽がいい。
聴いていて心地よいし、歌詞も深くてしっくりくるのがすごく好き。
配信で花を歌ってくれたのはやっぱり嬉しかった。

ちなみに夫は外国人だが、私の聴いてる邦楽の中での数少ないお気に入りが
藤井風と大橋トリオと真心ブラザーズ。
歌っている歌詞がわからなくても、音楽が心地よくて好きなんだとか。

今年2023年は、私にとってはいろんな意味で面白かったし
感情もあっちこっち行ったり、ぐるぐると忙しい年ではあったけれど
きっと、今年あった出来事を思い出すとき、
藤井風の「花」とともに淡く切ない感情も一緒に思い出されるのだろうと思うと、そういう感情も温かく大事に抱きしめていたい。
きっと未来には、あぁそんなこともあったよね、と笑っているに違いないけれど。

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