ダークスレイヤーの帰還・レビュー『第二十七話 見えざる病と混沌と』

話自体は特に問題が無いように思えた。

ただ、引っかかる所がある。

傾向としては、前回書いた「深甚の至り」などというダサい文法的ミスのそれに似ているかもしれない。

取り合えず下記を見れば分かると思う。

§

蔦の王宮(つたのおうきゅう)

蔦守(つたもり)

蔦紙(つたがみ)

投影(とうえい)

大狼(おおおおかみ)

混沌(カオス)

獣の殯(けもののもがり)

黒狼麦(こくろうむぎ)

火炎瘴気(かえんしょうき)

混沌戦争(カオス・バトル)

§

なんだか用語の読み方に一貫性がないというか、引っかかる部分がある事に気付かないだろうか。

そう、「カオス」だ。

この読み方だけが妙に異質に見える。

普通に「こんとん」でいいのでは?と思ってしまう。

物語の世界観や用語の一貫性は、読者の没入感に大きく影響を与える要素だ。決しておろそかにしてよいものではない。

ダークスレイヤーの帰還全体に一貫して言える事なのだが、つぎはぎだらけのパッチワークの様な印象を受けてしまう。

細かい所で手を抜いてると感じるし、世界観の構築に失敗しているとも感じる。

本格ファンタジーを名乗るにはまだまだ研鑽が必要と見た。

ということで、この話を採点する。

【58点/100点】


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?