『ダークスレイヤーの帰還』には美女が多いのだが、私はつまらなく感じたという話。
あくまで個人的感想だが、以下に私が感じた事を書き連ねていく。
はっきり言ってこの作品の「美女」に対して、私は魅力を感じなかった。
一人一人に注視していくと、どれもこれも同じ女がベースになっている事に気付いた。
どいつもこいつも「いい女ぶろうとしている人形」である事に気付いてしまった。
少なくとも私はそう感じた。
当該作の主人公は性欲などを超越した存在として書かれているが、その主人公に対して「いい女ぶろうとしている人形」がまあ色々と好意をよせる。
このパターンがとにかく何度も繰り返され、私は酷い胸焼けをおこしてしまった。
これは考察だが、作者にとっての「理想の美女」がおり、その美女のイメージを金太郎飴のごとくスライスして作中にちりばめられているのだろうと私は考えた。
当該作の作者はこの作品を本格ファンタジーだと言っている。
しかし私に「悪い意味でのなろうファンタジー」にしか見えなかった。
「悪い意味でのなろうファンタジー」とは、世界が主人公のための舞台装置となりさがっているファンタジーを指す。
まあこれは私の勝手な解釈だが。
この作品から私が感じるイメージはこうだ。
チープな作りの人形、マリオネット、隠れようともしない操り手。
結局の所、物語の登場人物は作者の人形に過ぎない。
しかし優れた物語は人形につけられている糸がとても見えにくくなっている。
糸の繰り手の姿も同様だ。
まるで生きているようなキャラクターに我々は魅せられる。
しかし、「ダークスレイヤーの帰還」のキャラクターは総じてそういった配慮がない。
人形が何を言って何をしようとも、心には響かない。
所詮人形なのだから、と冷めてしまう。
ちなみになのだが、後日、この作品にStable Diffusionで作成したAI挿絵が追加された。
これがまたどういうプロンプトを使っているのか、いわゆるマスピ顔で全く魅力がない。
前述した「人形」のイメージを更に補強するものとなってしまっている。
どうしてもAI挿絵を使いたいというのならば、プロンプトについて少し学んだ方が良いのではないかなと感じた。
とりあえずこんなところだ。
…………ところで話は変わるが、以前の記事にも書いたのだが、名輿文庫から批判的な感想に関してのクレームが来た。改めて言うが、記事を削除するつもりは一切ありません。引用についても、規約を持ち出す前にもっと参照しなければならない事がありますよね?
作品に対して甘い言葉だけをかけてほしいのならば、ディスコードなりでファンだけをあつめてそこで公開しなさい。
誰もが見れるネット上に公開しておいて、批判はしないでくれなんてちゃんちゃらおかしいです。
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