趣味巻学問編-『君は君で生きていくといい』

 ポエムじみた文章である。

 君は君で生きていくといい。どうせ誰かは君を肯定し、誰かが君を否定していく。君の頭から真上に昇る世界線に、ほかの細胞が口を出したに過ぎないのだ。
 君は現象に乗り、理由はあれども意味のない流れに、意味をつけ、つなげて物語としていく。

本来は法律やルール、マナーなど、法を守らなくてもいいものである。おおよそは集団やほか個人、特定の人間が得をするために作られたものであって、君という唯一の存在が得するものではない。しかし、君は集団から離れて生きていけないから、その際には守らなければならないものである。
 君は君で生きていくということは、どこか不自由である。否、自由であり、結局不自由・自由の二律背反であるのだ。
 不自由であれば君は集団に束縛され、代わりにつまらなく温かい安寧を得る。自由であれば孤独に包まれ、代わりに爽やかな立ち位置を得る。

 本来意味のない世界に、君は君で生きていき、意味をつけていくといい。物語を作っていくといい。君として生きるのは、生きられるのは、生きていいのは、君しかいない。どこかで詠んだ、下らない句でも置いておこう。

寂しさも辛さ痛さもあるけれど君の胸には君しか入れない

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?