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束の間の恋人

【詩】

会えないと想う
たぶん悲しい過ち
居ないと想う
もっと他愛もない寂しさ

ひとことで
一過性の恋だと片付けてしまえば
それはすごく簡単な嘘の確信
左薬指にリングをはめていた恋人
いけない危険な愛だとわかっていたけど

ひとたび
2人、砂漠の穴の中へ
堕ちていた

ともすれば
しがらみにひきよせられ
背中合わせにいることが
余計に愛惜してしまうのだ

ふるえる涙、降りつつも
束の間の恋人と藍いさざなみの夜は
星々のように
漂いつづけてた

あの人の出逢いは
不条理な
理不尽な
いたずらなめぐりあわせだろうか?

青ざめた愛へ変われば
こわくなる
自分を壊してゆくから

もしかしたら
切なさという痛み、分かち合えたら
彼とわたしは深く結ばれ優しく強く
包み込めていけただろう

2人で過ごした刹那は淡いもや色
身を委ね、地球が廻るなら奇跡は起こる?

窓辺にある忘れな草よ!
どうか
あの人ことを
忘れさせて!


なんのはなしですか

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