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「颯の杜(そうのもり)学校」の萱野高原(標高1200M)ハイキングツアー

すずらん颯では女将が「颯の杜学校」を設立し運営しています。
颯の杜学校は、この地方の自然や歴史等に詳しい地元有識者の方たちの協力があって立ち上げることが出来ました。
学校の目的は、お客様の体力内面共に健康を回復・増進させる体験を企画・運営していくことです。
学校の先生を紹介します。
登山ガイドの長沼さん。
山野草に詳しい佐合さん。
そして星座に詳しい福島さんなど。
本格的な登山のように体力のある方に限定されるツアーではありません。
誰でも参加できる緩やかな山歩きなど、健康を増進させるメディカルハイキングのプランを、すずらん颯が窓口となって、お客様のご相談に対応させて頂いています。
キノコ狩りや山野草採り、そして史跡巡りなど。
参加者は歩きながら駒ヶ根の生態系を学び自然を楽しみ、食べられる山野草を採取し、駒ケ根の歴史等も知ることができる、かなり実践的なツアーを企画しています。
以前拙ブログで紹介した、ファスティングの宿泊プランも颯の杜学校のプログラムです。
この企画は「便利生活があなたを蝕む!」の著者で医療法人すずらん理事長、まえやま内科胃腸科クリニック院長の医学博士で、ご近所に住む、前山浩信先生の協力を頂いています。
今後は健康講話や文化芸術の講習なども手掛けていけたらと考えています。

前山浩信先生の著書

少し前の出来事になりますが、7月13日から2連泊したお客様の、颯の杜学校ハイキングツアーのお話を紹介します。

既に社会人になった、都内の大学のサークル仲間4人組の宿泊予約がありました。
彼らの1人がある出来事によって傷つき疲れ果てていると知った仲間が、彼のために駒ヶ根旅行を計画したとのこと。
元々の計画は駒ヶ岳ロープウェイに乗って千畳敷の景色を楽しむつもりでした。
しかし7月1日の大雨による土砂崩れでロープウェイの駅までの道が遮断され、7月19日までロープウェイは運休となってしまいました。
それで代わりに、颯の杜学校の萱野高原ハイキングツアーの申し込みを頂いたのです。
往年の中村雅俊の青春ドラマのような世界に、話を聞いた女将も感傷的になり、自らドライバーを買って出てツアーに参加しました。

女将の話です。

ツアー参加者は、山野草に詳しい登山ガイド・佐合さんを含め6名。
降水確率90%でいつ大雨が降ってもおかしくない天候。
でも参加者の1人は「自分は晴れ男だから大丈夫」と太鼓判、傷心した男性自身も雨具持参でも決行したい、と意志は固く、ツアーの催行を決め出発しました。
大雨の影響で川の水位が上がり、萱野高原まで車で片道1時間程の道は通行止め、迂回の道を1時間半程かけて高原に到着。
その間ずっと小雨が降り続き、濡れ鼠のハイキングになると諦めていたのです。
しかし晴れ男の宣言通り、車が萱野高原に到着するとピタッと雨が止み、傘無しで歩き始める事ができたのです!
傷心の彼は、先ず、ふれあい広場の夫婦神社にお参りをしたのでした。
伊那谷を一望できる景勝が定評の高原ですが、天候不良のため霧がかかって何も見えず、ただ歩くしかない状況です。
そういう状況の中、1人の足元にキノコ発見!!
1つ発見するとみんなが、草むらの中のあちこちに多数のキノコが叢生している事に気が付きます。
都内では見慣れないキノコの種類に、見えない景色より足元のキノコに夢中になり始めました。
萱野高原は、誰でもキノコを取ることが許可されている高原です。
聞くと周辺の山がマツタケ山、その山に囲まれたアカマツ林、シラカバ林、モミやツガの針葉樹林、ナラ科の広葉樹林帯と様々な種類のキノコが取れる山ということ。
一人が綺麗なキノコを発見し、「食べられるかな〜?美味しそう♪」と、ガイドさんに聞くと「毒キノコだから。触るのもやめておいた方がいいよ。」
ガイドさんに食べられるキノコと毒キノコの見分け方を教えて頂きながら、みんな童心に返って大はしゃぎ。
キノコ探しのハイキングに変更です。
「アカヤマドリダケ」と「タマゴダケ」は、ガイドさんに食べられると太鼓判を押してもらって採って帰ってきました。
さぁ〜どんな味なのでしょうか?

大学のサークル仲間4人組
曇天の萱野高原とツアー参加者
キノコ狩り(左がアカヤマドリダケ、右がタマゴダケ)

アカヤマドリダケはバターと醤油で炒め、タマゴダケはサルサソースで炒めてツアー参加者に夜食として提供しました。
味のコメントは特になく、味よりも自分たちが採ってきたキノコを食べるという初めての体験に興奮しているようでした。
私が食味したところ、アカヤマドリダケは少々苦みがあり、酒のつまみに良いなと。
タマゴダケは癖もなく美味しかったです。

左がタマゴダケの料理、右がアカヤマドリダケの料理

女将の創設した颯の杜学校の目的は、お客様の体力内面共に健康を回復・増進させる体験を企画・運営していくこと、です。
自分の健康は医者に任せるではなく、自分で深く理解し責任を持ち、お付き合いする医師を慎重に選ばなければいけない時代になったと思います。
薬や予防注射を勧められれば断り難いものです。
しかし、医学のシンボルはこの杖なのです。

医学のシンボルの杖

そして、生活習慣が変わらないなら、整体などにも過度に頼るものではない、と今は考えています。
忙しい私達が言えることではありませんが、生活を変えることが優先です。
山々の、自然の中にこそ人を健康にする、本来の人に戻す免疫力、治癒力、浄化力(解毒力)があると今は考えています。
そしてそこには水も食糧もある。
つまりは自然を深く理解し共に生きる総合的な自己防衛が大切なのでは、と思い、お客様と共に気付き学べる体験を企画したいと思うのです。
昔、何かの雑誌にあった「山で飢え死にするなんてバカだ」という言葉をずっと憶えています。
私達の目の前にある山は宝の山なのです。
私達は楽しく自然から学ぶことが、今後、健康に生き残る可能性をより高めることに繋がると考えています。
なので企画をより意義深いものにしようと思うです。

本記事のトップ画像は隣町の飯島町在住の福島氏が撮影された写真です。
萱野高原からの眺望写真がとても印象的で、直接連絡を取って承諾を得たので使用させて頂きました。
福島氏も萱野高原のブログ記事を書かれているのでご紹介します。

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