患者とのコミュニケーションのとり方
晴れて看護師になり、実際に現場で忙しく働いているといろいろと悩みも出てくるものです。医療ケアのことはもちろん、患者さんとのコミュニケーションのとり方で悩む人も多いのではないでしょうか。専門学校や実習で医療や看護を細かく教えてもらえても、コミュニケーションのとり方を専門的に教えてもらうことはそれほど多くありません。そこで何よりも大切なこととして挙げられるのが、聞き手に徹することです。特に入院している患者さんだと、家族や友人と離れ寂しい思いをしている人もいるでしょう。そのうえ、治療を目的に入院しているため、どこかした心身に不調があるわけです。そのため、「心細いから誰かにただ話を聞いてほしい」という患者さんもいるのが実情でしょう。
看護師はただ医療ケアを提供するだけでなく、このような場合にメンタルケアを行うのも重要になってきます。もちろん聞くだけではなく、相槌を打ったり、「○○が辛いんですね」など復唱したりすることを心がけましょう。患者さんも「自分の話をちゃんと聞いてくれている」と思い、安心してくれるはずです。そのうえで重要になってくるのが、変にアドバイスしないことです。例えば、「治療が辛い」という相談を受けたとき、「この治療を頑張らなければ治らないですよ」などは言わないように気をつけましょう。自分は励ましたつもりでも、患者さんからしたらプレッシャーに感じてしまうこともあります。患者さん一人ひとりの性格を考え、より良いコミュニケーションをとっていきましょう。