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電子書籍『草列とピアノ』 発売しました🌼

こんにちは、菊田 青(きくた あお)です。

この度、私の小説、『草列とピアノ』(そうれつとぴあの)が、
AmazonのKindleで電子書籍として出版されました。


#内容紹介

『草列とピアノ』という作品と、『サルスの園』という作品の
二篇の短編小説を収録しています。

『草列とピアノ』

何かわからないけれど、自分は大切なことを忘れてしまっている。
それが、日々の隙間の中で、音もなくこぼれ落ちているようで、
自分の中にいつまでも、埋まらない空っぽがある。
わけのわからないさびしさがある。
たった一人で、空白の夜を過ごしているあなたへ。
 
〜あらすじ〜

草原になった庭で、私はこどもの頃の私を見つける。
けれど、こどもの私は深く眠ったまま目覚めない。
私は自分がいろいろなことを忘れていることを思い出し、押入れにしまっていた小さな古いピアノを見つけて取り出す。
それはこどもの頃、自分の友だちとしてそばにいてくれたピアノだった。
 
忘れてしまったことを思い出すために、
昔、自分がピアノと一緒に遊ぶ中で作った
ひとつのうたを演奏する。
古いピアノは昔のことをちゃんと覚えてくれていて、
私にその記憶をしずかに語りかけ、
私は忘れていたことを少しずつ思い出していく。

『サルスの園』

誰とも同じになれないのに、でも、誰かと同じになろうとした。
だけどいつも、変わらない、変われない自分がどこまでもあって、
それが個性と人は言うけれど、
自分にとっては自分を苛み苦しめる一番の痛みだった。
そんな、誰とも共有することのできない自分だけの痛みを抱えて、
それでもこの自分のままで、生きていかなきゃいけないあなたへ。

〜あらすじ〜

身体から花が咲き植物が茂るという、不思議な病気になった私は、
山奥にあるひとつの病院で暮らしている。
そこには自分と同じ病気の人々だけが入院していて、
世間の目から隠れた場所で、ささやかで平和な共同生活を送っていた。

人々は病院の午後の中庭で憩いの時を過ごす。
ここは異端者の花園だった。
私は一人、ベンチに座ってその様子を眺める。
肺に蝶が飛び、心臓に蓮の花が咲く私は末期の患者であるはずだが、
衣服に隠れてその病状は外からは見えず、
花や植物の生えた疾患の皮膚を外にさらしている他の患者とちがって、
自分だけは一見、普通の人間のように見えることに違和感を覚える。

どうして自分はここにいるのだろう。
私はふと疑問に思い、ここに来ることになった今までの自分の人生を
ひとり回想する。
そして、目の前に広がる囲われた光の風景を見つめるうちに、
あるビジョンを幻視するようになる。

 

詩と小説を組み合わせて書いた、幻想的な短編集です。
Amazonのリンクを開いて頂くと、「内容紹介」や「サンプルを読む」などで、
本書の一部を試し読みができるようになっています。

本の値段は300円ですが、Kindle unlimitedに登録している方は無料で読めます。
また本の無料キャンペーンも近いうちに実施するので、その時はお知らせさせて頂きます。

もしよろしければ、読んで頂けたら、とてもとてもうれしいです!

どうかよろしくお願い致します。


最後までお読み頂き、本当にありがとうございました。

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