何が介在価値なのか
「転職したい個人」と「採用したい法人」のお見合いを成立させるのが人材紹介会社の一番基本的な役割だ。
「転職したい個人」の目線で役割を表現をすると「あなたの転職、キャリアアップをサポートするキャリアナビゲーター」
という表現ができる。
「採用したい法人」の目線で役割を表現すると「採用コンサルティング・ヘッドハンター・採用エージェント」
ということもできる。
この双方の顧客の観点から、人材紹介会社(以降、紹介会社)が
介在する役割を思いつくままに列挙する。
(AIへの置き換えハードルが高そうなもの)
・お勧め機能(求人・企業とも)
・確率UP機能(内定獲得、人材獲得の)
・理解機能(人材や求人)
・調整機能
主だったものはこの4つの機能ではないだろうか。
もう少し詳しく説明すると
・お勧め機能(個人・法人とも)
→「実は、この求人は○○さんの××という
希望に合っているのでお勧めですよ」
「実は、この応募者ですが会ってみるといい方ですよ。
内定出ると思います」
(これは、職務経歴書の内容が浅いが、
対人印象や人となりがい良いかに多い)
と書類選考や求人情報の提供
(主に求人票やWEBサイト上で行われる)の際に、行われる。
たくさんの応募書類、たくさんの紹介求人の中では
埋もれてしまっているので、お勧めのポイントを抽出し、
お勧めすることが多い。
相手が法人で、応募者をお勧めすれば、
書類選考を通過して面接に呼ばれる。
相手が個人で、求人をお勧めすれば、
応募承諾が得られて書類選考のステップに進む。
この役割は、一定自動化できる要素もある
(例えば、「この求人に応募している方はこちらもお勧めです」
というリコメンド機能を付けるなど)
がしかし、最後の一押し「何に応募の障壁を感じているのか」を察して、
背中を押す、「本当に有っているのでぜひ応募を」と
伝わっていない情報をくみ取り伝えることは今のところ代替が難しそうだ。
なぜなら、データ化することが完全には難しい要素が多いからだ。
また、精度を高めるための元データの量が圧倒的不足しているからだ。
(標準化できる部分もあるが、基本的に求職者と企業の
マッチングは変数も多く、データ化しづらく、個別性が高い)
以下についてはまた、別途言及していきたい。
・確率UP機能(内定獲得、人材獲得)
・理解機能(人材や求人についての)
・調整機能