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†《武器捨て》Grave of Hope†

 ”捨てる”それはとても簡単な行為だ。捨てたいものを手に持ちゴミ箱へ放り投げるだけでできてしまう。倫理観さえも捨ててしまえば、ゴミ箱さえ必要ではなく、ただ放り捨てるだけでもそれは”捨てる”行為であると言えるだろう。そう、それはとても簡単にできたはずだったのだ。  10月も終わりに差し掛かる夕暮れ時、勤務を終えた人々が帰路につく頃、突如として街中のテレビから街頭モニター、もちろんスマートフォンまでのありとあらゆる液晶が一瞬で暗転し、次の瞬間、一人の仮面の男を映し出した。  突

    • 攻4¥2温もり99

      ※これの続きです。銀髪美少女になったハチェットちゃんが限界OLの涼ちゃんと一緒に暮らしてる。だけ覚えればたぶん読めます。 「あー!!本っ当にイライラする。どうしてこうも世の中はこうもストレスで溢れかえっているんだか……」  帰宅して早々、私はスーツを脱いで床に寝っ転がりそう言い放った。 「おかえり涼ちゃん!服がシワになっちゃうからその辺に放り出さないで最低限ハンガーに掛けてってわたし前にも言ったよね?」 「ただいま。悪いけど掛けといて。私は疲れたもう何もしたくない死にた

      • 攻4¥2可愛さ99

        ※これは誰が何と言おうとゴッフィーのnoteです。 「涼ちゃーん!!!朝だよ!!!起きて!!!!!!」 トーストが焼ける香ばしい匂いと聞き馴染みのないやかましい声で目が覚める。スマホを手繰り寄せるとまだ6時らしいが、昨日は結局寝たの2時とかなんで最低でも5時間は寝かせてくださいお願いだから…… 「朝ごはんをちゃんと食べてHPを回復させないと昇天しちゃうよ!早く起きて!」  結局起きる踏ん切りがつかずに布団にくるまっていた私は、布団を部屋に侵入してきた小さい銀色の生き物