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視覚聴覚障害者

僕が鍼灸専門学校に入学した時代は、もう30年も前ですが北海道には鍼灸学校はたったの一校しかなく、あとは視覚障碍者の学校があるだけでした。

視覚障害のある人にやれる仕事というのはとても限られます。

その中で、マッサージや鍼灸はやれる仕事として位置づいています。

いろいろ賛否もあり、いろいろな意見も業界の役員をやってると耳にします。

中には、辞めさせたらいいんだという意見もあり、僕と口論になった人もいます。

僕はあったほうがいいと思っています。

とはいえ、視覚障害者の学校にはいる生徒さんが年々減少傾向にあるのは否定できません。

視覚障害は、普段は年に10名~20名程度の入学者ですが、ひとたび災害が発生すると爆発的に増えます。

聴覚障害なんかも同じです。

爆弾の音が耳の鼓膜を破いてしまい、爆弾の閃光は目の網膜を破壊します。

戦争だけではないです。

地震などでも、多くの方が感覚神経がやられます。

その時には数百、数千の方が視覚や聴覚を奪われます。

どこに受け皿がありますか?

今は入学者が少なくても、この問題は我々業界の問題ではない。

日本の国の問題、政治の問題なのです。

特に聴覚障害の方は、子供さんなら言葉は話せなくなります。

言葉は耳から覚えるものだからです。

おそらく、今のロシアとウクライナの戦争で視覚、聴覚を奪われる軍人さんや民間人の方は数千や数万でるはずです。

イスラエルとガザ地区でも同様です。

日本もいつ起こるかはわからないのです。

中国が侵攻してくるかもしれませんし、今一番濃厚なのは北朝鮮でしょう。

僕と口論になったその方は、ここで申し訳なかった、私の考えが足りなかった。この話は撤回します。

あなたと話せてよかった。

そういって口論は終わったことがありました。

実は僕も以前視覚障害の話しは、先輩の鍼灸師から言われたことだったのです。

渡邊、いつかそういう議論を目の当たりにすることがあるかもしれん。あなたは全国区の役員なんだ、

だからこの話は絶対に忘れないでくれ。視覚障害者を守る意味でも。

はい。わかりました。生涯、忘れません。ご指導ありがとうございました。

いつぞやか、こういう話になったのです。

ここを読む方に伝えて覚えておいてほしいのです。


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