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札幌市立病院にて

昨日の続きになります。

父はICUに入り意識状態があまいrよくありませんでした。

一緒に同乗していた母は、頭をフロントガラスにぶつけただけで入院の必要はなし。

父は、意識不明です。

見たところ外傷に関してはありません。

頭をぶつけたのか包帯などで処置をしてはありましたが。

先生が来ますので、息子さんこちらにお入りになってください。

看護師さんに促され、ICUスタッフルームに通されます。

あなたが息子さんですね。医師の〇〇といいます。本日の救命救急医です。

はい。よろしくお願いします。

さっそくですが、CT,レントゲン写真など取りましたが外科的には異常ありません。打撲や打ち身はあるでしょうが、入院するほどのものではありません。

よかったです。しかし、意識がないようですが・・・その理由は?

はい、実は血液検査結果をみて我々は驚きました。

これ見てください。血糖値が7000あります。

え???7000???

はい、間違いなく7000です。通常なら100前後の血糖値がこれは異常です。

現在の状態は糖尿病性昏睡だと思われます。つまり脳が昏睡に陥っていますので、このまま意識が戻らない可能性も十分考えられます。

なるほど。その血糖値なら当然ですね・・・しかし、糖尿はわかっていましたが、ちゃんと治療していたはずです。

こんな数字になるわけがない。コントロール不良どころじゃない。

はい。我々もこの数字は不可解です。ちなみに当院の糖尿病内科の医師にも治療には参加してもらうよう要請しています。点滴はインシュリンを打っていますが、数時間打ってても下がってきません。

ここまで上がると下がるのに数日はかかると思います。

わかりました。

ちなみに、お父様はどこの病院で糖尿の治療をうけていらしゃいましたか?もし万が一ちゃんと治療を受けていたとすると、なにが間違っていたのか・・・

この話の後に、実はそこの病院を訪ねていきました。

小さなビルの初老の女性医師が一人で運営しているクリニックでした。

父は、以前の勤務先である医療法人を辞めてからは、とある社会福祉法人に勤務していました。

そこの老健の施設長だったのです。

クリニックで僕が女性医師と対峙した話はまた次回にします。


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