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刺絡治療2

今日は患者さんでいらっしゃっていただいた方が昨日脳外科に行ったんですということでした。

脳外科ではなにもしてくれなくて、MRIをとって問題はなさそうだからと言われ、かえって来たということでした。

症状は頭痛と頭が熱くなるとのことで、内科にいってもわからず。

僕は開業する前は脳神経外科に勤務していました。

脳神経外科で今のように刺絡治療をしていたわけではなく、針治療をしてはいましたがリハビリテーションを中心にしていました。

脳卒中になった人の多くが、まじめで勤勉であり四角四面な性格の方が多く、融通の利かないという点がかなり相似している点だなと思っていました。

このマジメな人はどうしても肩や首が凝ります。背中も張ります。

中国でも肩こりや首コリの人が多く、多くの人は刺絡治療を行います。

肩こりからくる頭痛はデータによると90%にも及び、ほとんどの頭痛は肩こりにより脳内の酸素不足、もしくは充血によるものと推測することができます。

中国は古来よりそれを知っていて肩にりには刺絡治療をしていたのでしょう。

針やナイフみたいなもので皮膚に傷をつけてそこから吸引してお血をとる治療が刺絡治療です。

こんな難しくもない治療法が、日本の脳神経外科ではできないし、MRIで見ても問題がないのでと言われて鎮痛剤だけを処方されるだけで終わってしまうのです。

僕は何度も提言したことがありますが、ダメでしたし、厚労省も東洋医学と西洋医学の混合は混合診療になるのでということで終わってしまいます。

え?そういう問題ですか?

医療に西洋も東洋もなくないですか?

それがなぜ混同診療だからという一言でかたずけられるのかわかりません。

今日いらした患者さんは、刺絡治療の後に、頭がすっきりして雲が晴れたように感じます。

すごいよかった。

来週月曜にまた来てもいいですか?

またやりたいですと言って帰られました。

脳外科でやれればここに来る必要もなかったのです。

頭痛にはもっともいい方法だと思っています。


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