初めての高学年担任で大切なこと
初めての高学年担任で大切なこと
大人も子どもと同じように失敗から立ち直る力が大切なのにその機会が奪われています。
残念ながら先生に失敗は許されないみたいなので最初が肝心でした。
教職5年目の時に異動になり初めて5年生35名を担任しました。
良い子どもたちでしたが一人学級の主導権を握っている賢い女子がいました。
クラス替えしたばかりだったので学級の和をつくるために昼休み全員で遊ぼうと私が提案してほとんどの子どもが遊んでいました。
でもその女子は、私の気を引こうとしてか一緒に遊ばずに数人で私たちを遠巻きに見ていました。
この女子は素直ではなく思春期前の難しい性格だなと思いました。
また、この女子は他の子どもたちに強い影響力を持っているのにわがままやするさが目立ちリーダーとしてふさわしくないと感じていました。
この頃の私はまだ独身の若輩者でそういう女子が嫌いで許せなかったらとことん嫌いになるタイプでした。
そして、前任校で男子のリーダーを強制的に変えた経験があったのでこの女子も何とか変えて理想の学級に作り直そうとしました。
しかし、そうは簡単にいかず反発を食らいそのリーダーの女子が私の味方をしてくれていた女子たちを次々に思い通りに彼女の側につけていきました。
そして、だんだん男子からも嫌われて気が付いたら総スカン状態になっていました。
集団力学の前にどうしようもなく私は孤立状態になっていました。授業は成立していましたが学級の子どもの心は離れていきました。
保護者の方々が教育委員会に行って私を6年生の持ち上がりにしないように要求したようです。
私は持ち上がったら立て直す自信はあったのですが事態は深刻でした。持ち上がれませんでした。
このことが後々他の教育委員会・管理職に知れ渡って、宮﨑には高学年は持たせられないというレッテルを張られてしまいました。
これ以来、何度高学年を希望しても二度と持たせてもらえませんでした。
その後だったら、結婚もして2人の娘も育て上げいろいろな人との関係性を作り教職経験も豊富だし、もしもその女子と同じような子どもがいてもその子も含めて一人一人を大切にした学級経営をする自信は十分にありましたがどの校長も高学年を持たせてくれませんでした。
数年前30年ぶりにその小学校があった近くの図書館でその学級にいたあまり目立たなかった女子とばったり会いました。
何故かその女子の顔と名前を憶えていて私から話しかけて30分くらい話をしました。
久しぶりの再会に話も弾んで、その当時の話にもなりました。
すると、よく同級生と「どうして私たち宮﨑先生にああいう態度をとったのだろうか、いい先生だったみたいなのにね」という話をするということを聞いて救われた気持ちになりました。
独身の若い男性の先生が初めて高学年を持ったときによく直面する私の拙い失敗例を挙げましたが女子のリーダーを敵に回すと学級経営が非常に難しくなります。
嫌いなタイプの子どもでも表面だけ迎合するのではなくその子を本当に心から認めてあげて仲良くなり指導していくことが大切だと認識させられました。
また、無理に矯正してやろうとか思わずに誰にでもあるいいところを見つけて伸ばしてあげる指導を心掛けた方が良いと思います。
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