見出し画像

看取りケアパートナーの資格を取って良かったこと

去年の今頃、ユーキャンで
「看取りケアパートナー」の資格を取るため勉強していました。

皆さんはこの資格をご存知ですか?
民間資格なので、簡単に取れる資格ではありますが、その名の通り「看取り」についての基礎的な内容を学ぶことができました。

今回は「看取りケアパートナー」の資格を得て良かったと思ったことを綴ります。


資格を取ろうと思ったきっかけ

まず、資格を得て良かった点をお伝えする前に、資格を取ろうと思ったきっかけをお話しします。

介護職をして5年くらい経ちますが、施設を転々としているからか、ご利用者様の死に目にあったことが一度もありませんでした。

看取りの方の介護はしたことがありますが、
先輩たちも「看取り」についてあまりよくわかっておらず、曖昧に何も学ばずで仕事をしていました。

介護を初めて2年くらいのとき、
父親を家で看取ったことがあるのですが、
その時も何もわからずで、結局あまり役に立てなかったのを記憶しています。

こんな自分がなんだか怖いと思いました。

これから介護士として仕事をするのに、
最期を迎える人たちに対してのケアを知らない、わからないままでいいのだろうか?
そんな不安がつきまといました。

初任者研修、実務者研修、介護福祉士の勉強もしていたのですが、どれも「看取りケア」について十分に学びを得ることは厳しいと感じました。

「看取り」について、せめて基礎だけでも固めておきたい。その思いがきっかけで私はこの資格を取ろうと決心したのです。


資格を取って良かったこと

資格を得てから、最期を迎える方に対しての見方が変わりました。
「看取り」だからって、特別なことをする必要はないこと。ただ自然に、できるだけ安楽に日々を過ごせるようにケアをしていくこたが大事なのだということを、しっかりと理解することができました。

また、よく介護の世界で聞く「寄り添う」ということについても深い学びを得ました。

例えばマイナス発言に対して、
励ましたり、「そんなことないよ」と否定してしまいがちですが…それは、介護士の理想的な寄り添い方ではないことを知りました。

まずは「そのお気持ちはとてもわかります」
などと受容することが大事なのだということを学びました。

また、否定的な気持ちが強く、攻撃的なことを言った時には、一旦離れて見守ることも受容の一つなのだということも、知り得ました。

介護福祉士だけでの勉強ではわからない、
日々の介護士としての経験だけでは知らなかった深いケアを学べることができたと思います。資格を取って良かったなと心から思います。


まとめ

看取りケアパートナーは国家資格ではないので、履歴書に書いても「介護福祉士」や「社会福祉士」などのようにそこまで響くようなものではありません。
もちろん、収入も変わりません。
言ってしまえば、持っていても持たなくても書面上では何も影響はありません。

しかし、介護士としてのレベルがかなり上がったように感じます。
勉強内容はもちろんためになるのですが、何よりも、「看取り」に対する見方が変わります。
曖昧にしていた部分も学んで解決することができたので、安心感も持つことができました。

今度は「終末期ケア専門士」にも挑戦してみたいですが…。
うーん、やる気スイッチが今は入らないので、また燃え上がった時にでも考えてみます。

いいなと思ったら応援しよう!