息子に対して、こんなにも、無自覚な「権力者」だった
今週は子どもに向けた声色が穏やかだが、先週はひどかった。
その週だけ息子が親の言うことを聞かなかったわけでもないし、通常どおり、自宅学習のドリルは嫌がるところから入った。
なんてことない、いつも始まりは、こう。
その後も変わらない。
引き算筆算ドリルが終わったら、漢字の勉強はしたくないと主張し、
だらだら問題を解いたり、
休憩時間から遊び時間に移行させようとしたり。
いつもと変わらない。
なのに、先週の私は、声を荒げて、ドリルをやらせようとしたし、
息子の主張を聞き入れず、なんでやらへんのん?と高圧的な態度から入った。
反抗する息子に、圧をかける私。
大きな声で、理由も説明せず、押さえつけようとして、エネルギーが消耗した。
夜もなかなか寝ようとしない。
それもいつものこと。
寝る直前まで、まだ寝たくな~いと抵抗する彼はいつもと変わらないのに、
先週の私は、朝起きられへんで、ひとりで起きてから言い!
寝たくない彼の気持ちを聞く事なんてもちろんなくて、
私の言うことに従わないことに腹が立っていた。
ベッドのなかで彼が言った。
ママ、言うこと聞かなくてごめんね。
聞きながら胸が痛い
ママ、でも、ママも、ストレスが溜まってるんちゃうん?
さっきまで胸が痛かったけど、
急に沸点が!
何ソレ?
じゃママが、自分のため込んだストレスのせいで、あんたに八つ当たりしているみたいやん!
そんな気持ちがわらわら浮かんできて。
ぶつけないために、必死に抑えた。
「ストレスとか、そんなんやない」
その晩は、とげとげした気持ちのまま、眠った。
翌朝、週末は「叱る依存」という本を読もうと心に決めた。
「依存」ってほど、叱ってはいないし、
怒りすぎているときは、やり過ぎたなと反省もできるから、
この本は私に合っているのかな・・
半信半疑で、進まずにいた本だったけど、
今朝は起きてすぐ、「あの本を読まないといけない」
そんな気持ちになった。
私の子どもへの怒りや注意は、止めないといけないものなのでは。
漠然とだけど、息子に向けた感情の出し方にストップをかけないといけない、その危機感だけは感じたから。
週末の隙間時間で読み終えた。
すごく真新しい発見があったわけではない。
ただ、はっきりと自覚できた。
・叱る依存は、特別は人に起きるわけではない
・今、私に起きている
そして、
・家庭において、私はこどもにとって、「権力者」になっている
彼にも決める権利、拒む権利、自由になる権利があるんだ。
これには重い自覚が必要だ。
生活の至る部分で、例えば、習い事、献立、宿題の開始時間、お風呂のタイミング・・
何かを始めるタイミング
終わる理由
選択するもの
そのすべてを私が支配してはいけないんだ。
そして、支配しているんだ。
実は、彼は当たっていた。
「ママ、でも、ママも、ストレスが溜まってるんちゃうん?」
新しく働き始めた環境で、慣れてきた頃で、疲れがでてきていたんだ。
ごめんね、ママ、昨日イライラしてたの、お仕事始めてイライラしてたと思う。ストレスやったと思う。ドリルとか始めてくれへんのは嫌やったけど、あんなに怒ることではなかった。ぶつけてごめんね。
「わかれば宜しい」
そう息子はにんまりしてくれた。