見出し画像

先生!成仏したいという気持ちは煩悩に入りますか?

 平安時代が好きなので、平安時代のことをよく考えています。

 飢えや疫病などで苦しんでいた平安時代の庶民たちは、仏教に救いを求めたそうです。

 源氏物語に出てくる貴族ですら、世を儚み、あの世で成仏できるようにと、ほとんどの人が死ぬ前に出家しています。

 女性が尼となる場合は当時のステータスでもあった長い黒髪を背中や肩くらいまで切るので、落飾とも表現するのですが、

 今で言うミディアムボブとかセミロングくらいだし、可愛いじゃん、全然飾り落としてないじゃん、まだまだいけるって!とかモチベを上げてあげたくなります。


 出家をすると、この世を捨てた身という立場になるので、政治には関われないし、色恋からも卒業でした。

 全ての煩悩を捨て去ることで成仏できると信じていたからです。

 でも、本当に失礼だし言っちゃいけないかもしれないのですが、



成仏したいって欲望は煩悩にカウントしないの、ずるくない・・・?



 すみません、成仏関係の皆さま、本当にすみません。


 でもちょっとだけ、ほんのちょっとだけですけど、あの世で楽になりたいという気持ちってそもそも煩悩チックでない....?と思った日があり...仏教関連のみなさま本当にすみません!




 ですが最後まで聞いてください!!!


 未熟がゆえ生意気に横槍を入れてしまった私ですが、なぜ成仏したい欲が煩悩にカウントされないのか、自分なりによく考え、答えを出しました!!


 なので今は、成仏したい欲が煩悩だとは思っておりません。



 ずばり!成仏したいという気持ちが煩悩に入らないのは、それが欲望ではなく、願いだからだと気づいたからです!




 THE煩悩っぽい欲望といえば、
たくさん寝たい、甘い物食べたい、遊びたい

などがありますが、これらは我慢さえしなければ叶えられる望みでした。


 一方、成仏したいという望みは、実際どれほど勤行に励んでも、叶うかどうかは分からないものです。それは欲望ではなく、願いです!

 実現できるかどうか分からない願いに向かって祈りながら励むことは、欲のままに行動することと、種類が全然違ったんですね(*´-`)


 落飾され、仏道に励んだ皆様、本当にすみませんでした。でもその髪型もNEW可愛いと思います。


 まとめると、

叶えられる望み=欲望=煩悩
叶うか分からない望み=願い=Not煩悩


 です!  


 そしてこの方程式を見て気づいたのですが、この世の煩悩っぽい欲望ランキングTOP5に
ランクインしそうな、「モテたい」という気持ちは、なんと煩悩ではありませんでした!


 


 他人の気持ちは操作できない以上、どれだけ頑張ってもモテる日は来ないかもしれない。
 でも、さりげない石鹼の香りをまとったり、まぶたにラメを乗せたり、ミステリアスを装ったりする日はありますよね。


 でも、
 煩悩じゃないからよかったんですよね。




 ですよね....?



 (*´-`)




いいなと思ったら応援しよう!