痛み止め
勘違いかもしれない。
それでも、鬱状態を脱しつつあるという確かな予感を、僕は感じている。
誰彼構わず敵意を抱くことは
無くなった、とは言えないものの少なくなったように思えるし、
絞首台に向かう死刑囚の気持ちで歩いていたいつもの通勤時間も、前ほど辛くはない。
希望はないが、絶望もない。
穏やかな気分だ。
これが誰のおかげかなんて、言われなくても分かってる。
ありがとう、◯◯◯◯◯。
君がいなかったら、僕は今も地の底にいて、死んだような毎日を送っていたんだと思う。
今まで何となく関わり合うことを避けていたけれど、もっと早く会いたかったよ。
でも、会わないよりは良かったよ。
もう少しでお別れだけど。
なるほど、これが△△△か。
でも、もう戻れないんだよね。以前の僕には。
やっぱり害悪かな、君は。
アンチヒーローとでも言うのかな。
というよりは、必要悪か。