平熱日記_2024年7月_Part1
某月某日
先日梅雨入りしたのだが、ほぼ同時に夏の暑さも到来してしまった。連日30℃前後の夏日である。
元々熱中症になりやすい体質なので、気をつけようと思っていたら昨日、会社の用事で炎天下の郊外を1時間ほど、若干迷ったので1時間半ほど彷徨してしまった。ほうほうの態で帰宅し、冷たいシャワー、ビール、食事(ソーメン)と済ませて後はソファでぐったりと過ごす。
娘が帰ってきているので、なんとなく家の中は華やぐが、いかんせん目を開けたまま寝ている状態であった。
夜中何度も起きて冷たいお茶を飲み、小用をするので寝ている暇がない。ひどいものだ。
某月某日
今日はさらに暑い。東京は34℃、静岡は38℃との予報。なんという国になったものか。
少し歩いてドラッグストアへお茶を買い出しに行ったのだが、往復10分くらいでもう息が上がる感じ。いやほんと。
夏の甲子園とか二部制にするとか言ってるけど、屋外での真夏の大会はもう限界なのではないか。大きな事故が起きるまで見直せないのではないか。日本国であるよなあ。
某月某日
山添一家の歌集「じゃんけんできめる」を取り寄せる。なんとも素直で、心が和む。私がこの一家の存在に気が付いたのはほんの1か月ほど前だが、実は葵さんが小学校入学前から数年にわたって朝日歌壇へ投稿していたようなのだ。まあ、遅まきながら気づいてよかったか。
世は短歌ブームのようである。
短歌の持つ五七五七七のリズムが良い。特に最後の七の繰り返しが、ややユーモラスなダメ押し的な雰囲気を醸し出す。先にあげた「ばあちゃんが言う簡単に言う」がそれである。
私が以前愛読していた作家も短歌集を出したようで、ネットで少し覗いてみたのだが「反吐をまく」とか「あほんだら」とか、いつもの語彙を乱射しているのだが、訴えてくるものは乏しかった。短歌である必然性などと考える。
某月某日
家族皆で近所のうなぎ屋で一杯。娘の誕生日祝いという名目で。久々のうなぎ屋だが、店の板前、注文取りなど総替わりであった。もしや居抜きで売られたか。しかし注文した刺身、てんぷら、酢の物などいずれも美味であった。息子と娘のうな丼を少々頂き盛夏である。
某月某日
都知事選が終わる。梅雨のさなかというのに気温は体温を超えている。自分の部屋のエアコンが不調で、睡眠が浅い浅い。土曜に注文したのだが取りつけは火曜になるという。早いんだが遅いぞ。
某月某日
先日Little Sonnyの”Black and Blue”USオリジナル盤を3000円弱で購入。予想を裏切り強烈なファンクアルバムであった。ここのところブルースに取りつかれている。
某月某日
朝起きて弁当を作ったりしていたが、体調が妙なことに気づく。頭が火照り、体がだるい。気分はどんよりしている。なんだなんだ。とりあえず会社は休む。
思うに昨夜、珍しく11時過ぎまで深酒をしたのだ、加えてエアコンのタイマーを2時ごろ切れるようにセットしていたのだが、実際は朝まで暑いので体温が上がったか。その上に慢性的な睡眠不足が重なったのが原因ではないか。とりあえず昼までベッドで寝てみる。
川上弘美「溺レる」読了。帯にカフカの恋愛小説か、かなんかあったがどうなんだろう。特に感銘は受けなかった、が、読むこと自体はほとんど快楽と言ってよいほど快適なものだった。