「B.B.KING STYLE FOR BEGINNERS」 選曲=桑田佳祐
これ、1980年にRCAから発売されたレコード。『日本のトップギタリストによるB.B.キングセレクション///企画・立案:桑田佳祐』というシリーズ。
山岸潤史、竹田一夫(クリエイション)、田中一郎(ARB)という日本の屈指のギタリストに交じって、なぜか桑田佳祐(笑)。しかも、企画・立案。
そういったシリーズの桑田さんが選曲したB.B.キングのベスト盤である。
<レコード帯より>
『B.B.KING STYLE FOR BEGINNERS(B.B.キング・スタイル・フォー・ビギナーズ)』 選曲:桑田佳祐
ブルースギター初心者の為の入門アルバム。B.B.キングのギタープレイの簡単なフレーズが入っており、基本がよく理解出来ると共に彼のベストとなるように選曲したオムニバスアルバム。
Side One
1 EVERYDAY I HAVE THE BLUES
(『ライブ・アット・ザ・リーガル』より)
2 SWEET SIXTEEN
(『ライブ・イン・ジャパン』より)
3 HUMMINGBIRD
(『インディアノラ・ミシシッピー・シーズ』より)
4 GOT MY MOJO WORKING
(『キング・サイズ』より)
5 LUCILLE
(『ルシール・トークス・バック』より)
Side Two
1 CALDONIA
(『イン・ロンドン』より)
2 WORRY WORRY
(『ライブ・アット・ザ・リーガル』より)
3 THAT'S WRONG LITTLE MAMA
(『ブルース・オン・トップ・オブ・ブルース』より)
4 DON'T ANSWER THE DOOR
(『ブルース・イズ・キング』より)
5 ALEXIE'S BOOGIE
(『イン・ロンドン』より)
A1「EVERYDAY I HAVE THE BLUES」は、1986年TDKのCMでカバー。『女のカッパ』にも登場するフレーズ。
A3「ハミングバード」。これは超おすすめ!レオンラッセルの曲で、彼がピアノでも参加してる。
公式のセットリストにも載っていないがサザンオールスターズでも1982年のライブツアー「青年サザンのふらちな社会学(ツアーTHE NUDEMAN)」で、このB.B.キングバージョンでカバー。これがメッチャメッチャカッコよかった。この曲は擦り切れるほど聞きまちたよ。チョー推薦。
あと、桑田さんってB.B.キングと共演してるの知ってました?
相当、あとになって、萩原健太氏のHPで初めて知った。
どなたか詳しいこと知りませんかねえ?
このレコード、もちろん廃盤です。入手不可でしょうなあ、こんな企画モノ。一体、世の中に何枚、出回ってるのか…?
私ねぇー、レアとかコアとかいう言葉ってキライなのね、実は。そんなに希少価値の少ないものにまで連発するじゃん、昨今は。
でも、あえて言っちゃう。「これが“レアもの”っちゅうものだ。」ただの自慢だ!ざまあみやがれ!
<2000.06.13記>
<追記>
Spotifyでhdrさんという方がこのアルバムを再現したプレイリストを作ってました。
このレコード、今ではヤフオクやメルカリでちょいちょい出回ってますね。あんまりレアものでもなくなってきてるわい。
B.B.キングとの共演ですが、のちに萩原健太さんに聞いたところ「相も変わらずの " Further On Up The Road " を演奏した」との事です。
1982年「ツアーTHE NUDEMAN」では下記の3曲をメドレーで披露。
この年までサザンのライブツアーでは必ず洋楽カバーのメドレーを挟んできたので、おそらく全公演でこの曲は演奏していたはず。
<2023.08.25 追記>