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桜も展望も国宝も―日帰り熱海旅 その3

 十国峠に行くバスがようやく来たので乗り、登山口へ。わずかな距離だけれど、ケーブルに乗ることにする。片道370円。下からも展望台が見える。下りのケーブルがやって来て、すれ違った。

 すぐに山頂に到着。

 見渡す限り360度の展望に息をのむ。伊豆、相模、駿河、遠江、甲斐、安房、上総、下総、武蔵、信濃が見えたことから、十国峠と名づけられたというけれど、その名にふさわしい景色だ。北には富士山。海外からのお客さまが記念撮影している。

 富士山の左にそびえているのが、愛鷹山。富士山と愛鷹山の間から白いてっぺんが見えているのが、南アルプスの塩見岳。愛鷹山の左端にちょっと頭をのぞかせているのが、聖岳。

 東には相模湾。真鶴半島が見える。

 西には駿河湾。相方が数年暮らした、大島が見えまする。

 十国峠までは交通機関を使って来たので、少し山気分を味わうために、岩戸山(734メートル)まで歩く。

 岩戸山に到着。地元でよくいらっしゃるというおじいちゃまとお話しする。海からの初日の出がすばらしいと力説される。きれいなんだろうが、私の場合、宿泊しないと無理なので、行くにしても別日かなあと思う。こちらでも大島が見える。

 さらに右には、利島と新島も。

 新島の右側の奥にも島が見える。もうお一人、男性がおられたので、「何でしょう?」という話をすると、グーグルマップか何かを見て下さって、「神津島でしょう。」と。地元の方も、「神津島まで見たことはない。今日は抜群の見晴らしだ。」とおっしゃった。

右奥、うっすら見えるのが、多分、神津島。

 最初は、姫の沢公園に戻る予定だったけれど、お一人の男性が石仏の道だかを歩くというので、予定を変更して東方向に歩く。1月に山歩きを始めたばかりだとおっしゃっていた。同じぐらいの年齢かなあ。お元気で、ペースは速かった。
 
 ゆとりろ熱海という施設の前に出たところでお別れして、バスがあれば乗ろうと思うが、1時間に1本なので、かなり待たなければならない。それなら、と車道を歩き始める。車だとあっという間なんだろうが、歩きではそうはいかない。MOA美術館まで1時間半近くの道のりをとぼとぼ歩く。海が見えて、景色がいいのだけが救い。ずっと下りかと思いきや、最後は登り坂になり、ひえ~っとなったところで、最終目的地のMOA美術館に到着した。


 最後までお読みいただき、ありがとうございました。次回はMOA美術館のレポの予定です。

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