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ほしひとつ

ゆるく気分が塞ぐ日は
そっと窓から天を仰ぐ
冷たい空気に冷やされて
キラキラ輝く宝石の
ほしひとつ
ほしふたつ
指ですーっと糸を引き
誰も知らない星座を描く
どこから来たの
どこへ帰るの
キラキラ輝きながら
やがてどこかへ消えていくの
私の生のはるかかなたに
私の生のはるかむかしに
変わらないものはないよね
私も刻々変わっていく
星を繋ぐ前の思いも消えうせ
それでいいのだと思う私がいる
そうしてまた明日を迎えるために
ゆっくりと眠りに落ちていく
キラキラの眠りを

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