降水確率0%の通り雨4《君の雷雲 僕の離脱性体質》7
「この子が」
「はい、様々な調査、検査をいたしましたところ、この子が姫の鏡面体で間違いありません」
「そうか、探し出せたか」
どこだろう、ここは。父にこの男についていくように言われて、連れてこられた先は、大きなお城だった。
「たける様、この方は」
「私から話そう。こんにちは、たける君といったね」
「はい」
「君には不思議な力があるんだってね」
「ただの、おまじないです」
「実はね、私の娘が病気でね、君のそのおまじないの力で治してやってほしいんだ。」
「でも、僕の、」
「お願い