日記 8 12

茹だるような日光にHPを溶かされながら、私は昼飯と本を目当てに自転車を走らせていた。

あついあついつらいと思いながら10分ほど走らせて着いたのは、マックである。辛い物が好きなのでスパイシーベーコンポテトパイ目当てに来たのだ。

自転車を止め、軽く汗をぬぐいながら入った店内は冷房が効いていて、溶かされたHPも幾分かましになった。どの席をとろうかと軽く店内を見回し、席にあたりを付けるや否や、私は早速注文に向かい、ビッグマックセット(ポテトMとコカ・コーラ)とスパイシーベーコンポテトパイを頼んだ。

一分ほど待ち、頼んだものを受け取って席に座り、さっそくポテトを三つほど同時につまんで食べた。塩気の多いジャンキーな味付けが、汗を大分かいていたたに普段以上においしく感じた。箱を開け手に取ったビッグマックにかぶりついたとき私は思った。こんなにもビッグマックって小さかったっけ、と。なぜそう思ったのか、ビッグマックを食べ終わったときにようやく気が付いた。私のビッグマックに対する大きさのイメージは、まだ体が小さい幼少期に初めてビッグマックを食べたときに固定されたまま、つまり、体が大きくなって相対的に小さくなっているだけだったわけだ。
成長した実感とわずかな喪失感に襲われている内に私はポテト腹に収め切り、ついぞ残るはベーコンポテトパイとわずかなコカ・コーラのみとなった。
スパイシーベーコンポテトパイを食べた感想は、普通のベーコンポテトパイ+一味という感じではっきり言って想像以下だった。冬に食べたい味付けに一味を+ところで夏でもいける味にはならない。
そんなこんなで昼飯を食べ終えた私は、席を立ち、忘れ物がないか席の周りを見回したところで、店内の客の年代がゆりかご直後から墓場手前まで、以異常に幅広い事に気が付いた。
幅広い年代に愛されるマックってすごいなぁ、という考えは店を出た瞬間に霧散した。
あつすぎる。
あつすぎて私は二つ目の目標である本屋を諦め、コンビニで激辛ドデカミンを買って帰路に就いた。
ただ、前述にある激辛ドデカミンがまじで劇物だったのでこれを紹介して今日は終わろうと思う。

まず味が不味い。感想を一言でいうと甘辛い、この甘辛いはヤンニョム〇〇のような両者が手を取り合っている感じではなく、極端な甘いと辛いがぶん殴りあっている感じである。とどのつまりまじで不味い。
あと「辛味」と「飲料」というのが絶望的に合わないのもある。
のどの奥、舌で関与出来ない領域に辛みがへばりついて離れない、飲み物を飲んでいるはずなのに水が欲しくなる。
私は半分も飲めずに捨てることを決意した。

今後、私が辛い飲料を買うことはないだろう。


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