金融機関から、お金を借りる。
事業をされている方には、金融機関からの借入は必須かもしれません。
その際に、
『プロパー融資』と『保証協会付融資』
この2つがあります。
具体的に話をしていきます。
プロパー融資
→「金融機関の融資のなかで、信用保証協会の保証が付かない融資」をいいます。
信用保証協会の保証が付いた融資(「保証協会付き融資」と呼ばれ、くわしくは後述)では、貸し倒れとなった場合、金融機関側のリスク負担は0~20%です。
ところがプロパー融資では、金融機関側のリスク負担は100%。
このように「金融機関のリスクが高い融資」のため、「創業から間もない企業」や「新規で取引実績がない企業」は、プロパー融資を受けることは困難です。
まずは「保証協会付き融資」で実績を作り、その後「プロパー融資」とステップアップするのが一般的となります。
そのまま言うと、
銀行にリスクがあまりない貸し方。
逆に言うと、保証協会付の方が借りやすいと言えます。
では、プロパー融資と保証協会付の違いは何か。
金利です。
仮に、金利が1.5%だとしたら
プロパー融資の場合は、そのまま1.5%
ですが、保証協会付融資の場合
その金利1.5%プラス
保証料1.3%
ということで
実質支払うのは、2.8%
になります。
なので、多くの企業はプロパー融資を望みます。
◆中小企業におけるプロパー融資の利用状況
日本政策金融公庫が行ったアンケート調査結果によると、「中小企業における2020年度上期のプロパー融資の利用状況」は以下のようになっています。
プロパー融資のみの企業:38.1%
プロパー融資と信用保証付き融資の併用企業:26.3%
信用保証付き融資のみの企業:35.6%
また「2018年度下期末との比較」、「金融機関業態別」のデータは下表のとおりです。
お金を借りるということでも
実は種類があったりします。
では、金利ってどうやって決まるの?というお話を次回したいと思います。