ゴールデンレトリバー
大型犬が好きだ。いや、小型犬が苦手なのかもしれない。踏み潰しそうだし、撫でたら壊れそうだし。その点大型犬はいい。でかいから多分踏み潰さないし、ワシャワシャと気兼ねなく撫でることができる。僕は大型犬の中でもゴールデンレトリバーが好きだ。ふわふわしていて、人懐っこく、空気を読む。素晴らしい犬だと思っている。
3年くらい前に牧場に行った時、ペットとして飼われている知らないゴールデンレトリバーの写真を撮り、1年くらい携帯のホーム画面に設定していた。そのくらい好きだ。
飼いたいと思ったこともある。帰ってきたらツヤツヤと毛並みの良いデカ犬が出迎えてくれる生活があったら、どんなに素晴らしいことだろう。気がつくと僕はゴールデンレトリバーの寿命を調べていた。約10年だそうだ。どうやら大型犬はその大きさゆえに身体にかかる負担が大きく、小型犬と比べて寿命は短い傾向にあるらしい。仕方ないから実体を持たないエアゴールデンレトリバーで我慢する。
体型によって生き物の命が左右される、というと『シン・ゴジラ』が印象に残っている。物理的に検証した結果、あまりに大きすぎる生き物は基本的に陸に上がると自重で潰れて死ぬらしい(尤も、ゴジラは平然と陸に上がって人類を蹂躙していたが)。自分で自分の面倒を見れない生き物は、なんだか不憫だ。何故ゴールデンレトリバーは寿命を削ってまで大きくなったのだろう。僕に可愛がられるためか?おーヨシヨシ、可愛いねえ……