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NHKスペシャル「新ジャポニズム」第1週MANGA を見て

2025.1.12.
#52

漫画が好きだ。
「進撃の巨人」「ダンダダン」「ワンピース」…それぞれ楽しんできたが、海外から見たMANGAは別の視点を与えてくれる。
作者は一人だが、その受け取り方は千差万別あって、それがまた面白いと思える内容だった。NHKってすごいな。

NHKプラスで今日の10時まで見られるそうだ。
もっと早くnoteに書けばよかった。


「進撃の巨人」×ウクライナ

来月で戦争3年目になろうとしているウクライナ。

「進撃の巨人」エレンの言葉

「なあ?向こうにいる敵…全部殺せば…オレ達、自由になれるのか?」

この番組に出てくるウクライナの女性はこう語る。
「戦争の原因は、敵のせいだと思っていた」
「原因はもっと根深い別のところにあるのかもしれない」
「自分や家族を守るために、敵を駆逐しないといけないと思ってしまう」
「でも、それはとてもむなしいこと」

「ONE PIECE」×ジンバブエ

イギリス領だったジンバブエは45年前に独立。
黒人社会を目指したが、欧米諸国の反発を招いて孤立。
経済は破綻に向かい、若者は海外に仕事を求めるものの差別を受けて戻ってくるという。
2000年代後半のハイパーインフレーション。物価が1日で倍になるほど。
最近の日本の物価高からも、かなり苦しい状況だということが想像に難くない。

「ONE PIECE」ルフィの言葉

「『生きたい』と言え!」

この番組に出てくるジンバブエの若者はこう語る。
「私が私でいられる。みんながいてくれるから。」
「困ったら近所の人に借りる」
「困っている人がいたら貸す」
「『これは貸しだから』などとは絶対に言わない」

「佐々木と宮野」×インドネシア

およそ9割がイスラム教徒のインドネシア。
イスラム教では、同性愛はタブーとされ、性的表現は規制対象だそうだ。

「佐々木と宮野」の世界観

私は、この作品は読んだことはない。
一歩を踏み出せない宮野を同級生や先輩がそっと背中を押してくれるという。
Boys Loveを普通のこととして受け入れている世界観だ。

敬虔なイスラム教徒を両親にもつ若い男性の話。
「私は男の人が好き」
「イスラム社会ではこういうことは実社会で誰もオープンにしない」
「BL漫画を知って初めて私と同じような人がいるとわかった」
「幸せに生きられる場所をようやく見つけた」
「人生は自分の幸せを探すもの」

まとめ

漫画…それは私を解き放つ物語
多様で多彩
世界を魅惑し続ける「新ジャポニズム」の潮流

ナレーション(横浜流星)より

漫画は楽しい。
でも楽しいだけではない。
とても考えさせられる。考えなくてはならない。
戦争、貧困、宗教、差別…
世界には複雑な問題が山積みだが、漫画を通して、新たな価値観を共有し、時には心を癒し、楽しませ、視野を広げてくれる。
世界はもっと広く、深い。
テレビやインターネットで世界のニュースを見て、知った気持ちでいることもあるけれど、もっともっと想像を広げて世界を見ることで、自分たち日本人に何ができるのか、私に何ができるのかを考えたいと思う番組だった。

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