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太陽系の知識に基づいて、数千年がかりで体系を整えてきたインド占星学

インドの占星学者は、太陽系の知識に基づいて、数千年がかりで占星学の体系を整えてきました。それによって、科学的権威と正確さをもって、人間に働きかける惑星の作用について語れるようになっています。


人は誰でも、黄道12宮のいずれかひとつの下に生まれ、多かれ少なかれ、出生時の惑星の状態から一生涯、影響を受けます。


生まれた月日が示すあなたの宮を知ることによって、あなたがどんな傾向を生まれもっているのか、生得の権利であり、未来の栄光を助けてくれる目に見えない力をいかにして引き寄せ、最善に使うべきかがわかってきます。


人は誰でも、善を増す独特の偉大な力を、生まれつき授けられています。また、修正してより高い善の力とすべき、生まれつきの傾向を持っています。


運命がいかに悪く見えようとも、この世を生き抜くのがいかに辛くとも、正しい精神の中で人生に向かうだけで闇は解消し、輝かしい光に変えられるのです。


あなたの熱い願いにしっかり心を定め、実現するまでその願いを忍耐強く、粘り強くもち続けるのが第一歩です。インドの人々は、優れた占星学者の助言を通して、何かを遂げる願いを持ち、願いが成就するまでそれを信じ続けます。


幸福に絶対に欠かすことなく、常に成功を呼ぶ三つの条件があります。希望、忍耐、そして決断です。成功すると決めたら、その決意を決して失わないことです。


希望と忍耐と決断に、あなたの心と意志をうまく使うことができるようになれば、完全な健康と豊かさ、名誉と幸福への広い扉が開かれます。


他人の成功に不満を漏らし、あれこれ愚痴をいう人は、幸せの微笑みにあずかることはありません。健康と富と幸せの世界で、不満を並べ愚痴をこぼすだけでは、見えざる力は助けてはくれません。愚痴る人、不満を持つ人は、決して愛されません。このような人は、なにごとも反発するので、世界は無意味なものになってしまいます。


守護天使は、希望に満ち溢れ、良いことだけを願う、明るく、朗らかな人を助けます。しかし、怠け者、行動しようとしない人、不満だらけの人は、低俗な力に囲まれて、良いものすべてを自分を遠ざけてしまいます。


どんな結果にも原因があります。人が成功するにも理由があり、病になり、気苦労が絶えずに、貧困になり、あるいは悲惨で不幸な境遇になるのにも、それなりの理由があります。


「私は願うところのものになります。私の人生は成功と幸せの人生です。失敗と過失にも落胆せず、そこから学びとり、真理と成功への踏み台に使います。」


過去を静かに振り返ることは賢明ですが、過失にとらわれてくよくよするのは愚かしいことです。それはあなた自身がもっている力を弱めてしまいます。


何が起ころうとも、朗らかで希望ある心を保つようにしていれば、やがて、予想もしない成功をおさめるときがくるのです。


健康と成功と幸せは、目に見えないより高き力によって、常に、忍耐と希望と勇気を貫く人々に与えられます。
黄道12宮のどこに生まれても、真面目に注意を寄せれば、善良かつ成功する人へとあなたは進歩するのです。


この文章を何度も読み返し、注意深く研究してください。そこには幸せについての大切な真理が含まれているからです。それは、心の開かれた、熱心な人に、知的に使えば奇跡を起こせる、偉大なる意志の力を教えてくれます。


誰でも、心を少し使うだけで、運動によって筋肉を鍛え発達させられるように、意志を鍛え発達させることが可能です。


人は、自分が誰で、どのような存在であるかを十分に悟るときに、神が世界を造られたように、自分自身の世界をつくり始めるのです。自分を弱い人間と決めつけ、虫けら同然のように思い、何の機会も開かれず、どのようにもならない力に翻弄されるだけが運命と考えている限り、あなたはそのような力に左右されるだけです。


しかし、誰もが、成功を疑う気持ちを心から一掃する瞬間に、これらの力を使って、奇跡的な結果を実現できると私は確信しています。


人は「その思うところのものになる」のです。病ばかり考えていれば、身体は弱くなり、病気になります。貧困ばかり考えていれば、たえず貧困に取り巻かれます。これは絶対の真理です。


あなたは落ちついた、人助けのできる、敏感な人間になるよう努めなければなりません。強くなり、他に依存せず、自分に頼り、自分で自分を支えられるようにしなければなりません。


金銭問題で隷属するのは不名誉なことです。貧困は幸せをもたらすことはできません。貧困をなくすには、信仰と希望をもって、失敗を恐るどんな気持ちも、きれいに打ち消してしまわなくてはいけません。


過去をくよくよ考え、未来を心配していてはなりません。
徹頭徹尾、今に生き、過去を捨てなさい、そうすれば、未来はおのずと形をとります。人は誰でも自分の運命を司どっているのです。幸運やチャンスを信じるのは愚者のすることです。


誰もが宇宙の黄道の中でよい場所を占めているのであり、苦しみはみな、知識と知恵の欠落によるものです。このような幻想から人々の目を覚まさせることに、インド占星学は目的があります。


あなたは、自分が思っているよりはるかに大きな存在です。あなたの中に眠っている潜在力は大きいのです。自分が自分を限定しているから苦しむのです。


それは、賢人と聖者たちが数千年にわたって教えてきた大真理に目覚めようとしないからです。あなた方はみな、一なる大いなる「愛の父」の子どもたちであり、その「父」は、子どもたちを助ける媒介として、聖者、賢人を通して、永遠の幸せにいたる道を、つねに私たちに知らしめているのです。誰にでも好機は訪れます。私たちは心がけ次第でその時期を早めることができるのです。


この惑星上に生きるすべての人に、喜び、平和、健康、豊かさが訪れますように。

バクティー・セーヴァ著より抜粋


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