統合失調症発症とその後、今
私の主な症状
私の場合、症状は主に幻聴でした。大学の授業中、突然男性の声で「死ね」と聞こえ、続けて「マジでキショイんだよ、死ね」「だから嫌われるんだよ」「性格が悪い」「嫌われても自業自得だよな」と私を責める声が聞こえました。私はその時大講義室にいたのですが、聞こえ続ける悪口に耐え切れず、声を必死に抑えて泣きました。その頃は一人ぼっちで授業を受けていたこともあり、孤独感にも襲われて悲しくなり、授業内容も頭に入らず、ずっと声を抑えて泣いていました。それが一回どころではなく、幻聴が聞えることが日に日に増えていきました。
メンタルクリニックへ
大学にあるカウンセリングセンターの先生に相談し、メンタルクリニックを紹介してもらいました。クリニックに行くと「統合失調症」という診断が下されました。すぐに薬を処方してもらい服用しましたが、薬が合わず、副作用が強かったために体調が優れなくなりました。このことを主治医に伝えるも、薬を変えてもらえず、体調が優れないまま大学に通い続けました。
その後、幻聴と薬の副作用に耐え切れなくなった私は、大学に行かず不登校になってしまいました。母から病院を変えようと言われ、母の知り合いから勧めてもらった別のメンタルクリニックに変えました。
病院を変えてから
メンタルクリニックを変え、主治医に薬の副作用について伝えるとすぐに薬の種類を変えてくれました。副作用がなくなり少し元気が出たころ、主治医から「デイケアに来てみない?」と言われました。
デイケアとは、精神疾患を持つ人々が生活習慣を整えるための活動の場です。料理や畑作業など様々なプログラムがあります。
私は最初は不安でしたが、思い切って行ってみることにしました。
デイケアでは
デイケアでは様々なことをします。私が一番好きなプログラムは「手織り」です。毛糸で編みこみ、コースターやミサンガを作ります。私は一人で黙々とする作業が好きなんだと気づきました。また、プログラムを通して他の利用者さんとの交流を楽しんだり、指導員さんとの会話も楽しむようになりました。初めは週1から通い、少しずつ日数を増やしていって今では週に4回通うようになりました。デイケアでは幻聴が聞えませんでした。
そして今
精神面でも肉体面でも落ち着きを取り戻した今、就労移行支援に通い就職を目指すため様々な就労移行支援所を見学、体験しています。大学は親とも相談し、中退することに決めました。自分に合った事業所を選ぶためにじっくりと考え、今お世話になっている病院のカウンセラーさんや主治医と相談しながら決めていきたいと考えています。