中小企業が生き残るには、日本の産業構造を見たら、家業という考え方を捨てた方がいい。
中小企業の社長なら、
例えば、工場を経営していたら、
その技術、技能にこだわりがあり、
当然、私の家業であると考える。
だから、
跡継ぎは息子だと最高に良かったりする。
なぜならば、それは家業だからだ。
戦後、第二次産業が50年間、
絶好調な時期が続いた。
日本中に町工場が立ち上がり、
製造業の世界は半永久に続くかと思われた。
がしかし、
グローバル化の波に飲まれて、
日本の製造業は海外に進出してしまった。
そのため、町工場は一気に煽りを受けて、
沢山廃業に追い込まれて行った。
次にグローバル化の波が来たのは、
サービス産業である。
観光業のインバウンドは有名である。
地方の旅館が軒並み廃業になり、
外資系の高級ホテルが開業している。
似たような状況は他にも波及していて、
グローバル化に対抗するため、
人材派遣や運送業なども
規制自由化などが入って、
結果、中小企業が1番煽りを受けている。
昨年からタクシーが足らないといって、
白タクを解禁しようとしている。
これもグローバル化の波に飲まれているのだ。
つまり、
これまで大丈夫だとされた業界も、
10年単位で考えると、
家業だからといって1事業に固執し、
守り続けることの方が、
リスクが高くなるのである。
中小企業は企業である。
何をやってもいいのだ。
不動産投資を始めてもいいし、
何をしたっていい。
あくまで、私の知人だけの話であるが、
多角化やましてや投資なんていうのは、
バカな世襲経営者が考えることだと、
鼻で笑われてしまう。
やはり、大事なのは、
家業を存続させること。
これに陥っている中小企業は、
わりにあるのではないかと思う。
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