見出し画像

かなしいじけん

「ルール」を守る人、守らない人

千葉県のとある母子家庭にて、悲惨な事件が起こりました。
母親が中学2年生の娘を殺害し、無理心中を図るも自身は死ぬに死にきれず殺人容疑で逮捕されました。

この母親は、市からもらったパートの仕事で月4〜8万円の収入がありました。しかし、母子家庭では到底この収入で暮らせるはずがなく、どんどん生活が苦しくなっていったようです。

SNS等では、様々な声があがりました。
「時代が悪い」
「もっとサポートをしてあげないと」
「母親がもっとしっかりすべき」
「稼ぐために水商売でもなんでもやるべきだ」

この母親がしていたパートの仕事には「掛け持ち禁止」というルールがあったそうです。そのため、母親はルールに忠実に従い、パートの掛け持ちをせず、結果的に月に数万円しか稼ぐ事ができませんでした。

この母親がもし掛け持ちをして、月に20万円稼いでいたらどうでしょう?
おそらく「ズルい!」と世間から非難されることになるでしょう。

しかし、世間から非難されることと、娘を失うのとでは、どちらが良いんでしょうか・・・

日本の教育に忠実に従って生きてきた人は、「道徳心を持って」だとか、「ルールを守らなくちゃ」だとか、「先生の言うことを聞きなさい」だとか、何かとルールを守りなさい的な事が見ず知らずのうちにインプット(刷り込み)されていることだと感じます。

正義の反対は、悪ではなく、もう一方の正義! だったりします。

何が正義で何が悪なのかは、極端に言えば作られており、都合のいいようにできているものです。

「ルールを守らない人」とは、どう言う人を指すのかというと、単に道徳心がなく、犯罪を起こす悪い人のことだけではありません。
ルールを守らないと言うのは、自分で生き抜く力があると置き換えてもいいかもしれません。

幼稚園時代を思い出して見てください。
確かに大まかなルールは決められているかと思いますが、守っていましたか?
・お部屋の中は走らない(絶対に走っている)
・友達と仲良く遊んでね(喧嘩が起きる)
・三輪車ゆっくり漕いでね(フルスロットルで壁にぶつかる)
・順番を守ってね(何気なくバレないように割り込み)
・先生の話は静かに聞きましょう(ヒソヒソ、喋る子がいる) 

ルールはありますが、守られません。なぜでしょうか?



それは、子供なりの都合を持っているからです。

・部屋の中を走らない、に関してはままごとをしており、スーパーの安売りの時間まで差し迫っており、走らなきゃ間に合わない・・・とか(すみません、そんな設定を作れるかどうかはさておき)

・先生の話は静かに聞きましょう、単に先生主体の話で子供達は自分に関係がないと感じて、口が勝手に動いてしまっているのかもしれません。

自分なりに何か思いがあり、そのためにルールが守られないことが多々あります。
しかし、それでもしお叱りを受けてもただそれだけです。死にはしません。

自分なりに根拠をしっかりと持っていることで、折れない芯となり、自信を持って行動に移せることだと思います。

今日はそんなルールに関する考え方のお話でした。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?