茶畑に愛着が湧いてきた8月
こんにちは。
横瀬町お茶フードクリエイター(?) の福田はるかです。
8月末、私の心境にはじめての感情が生まれました。
タイトルの通り、茶畑を管理するようになって4か月経った今、ついに
"愛着"が湧いてきたということです。
きっと何かをいつも世話している人にとっては当たり前のことでしょう。
ENgaWA時代に経験した農作業
私は横瀬町地域おこし協力隊になってからの3年弱の間
一応、何度も農作業やちょっとした作物を育てることは経験しています。
よこぜふれあい大豆の会の畑(大豆、さつまいも)
琴平農園の一角、ENgaWAの "まごぶどう"畑(種無し巨峰)
チャレンジキッチンENgaWAの裏畑(米、青しそ、かぼちゃ…etc)
石黒茶園の作業手伝い(お茶、大豆、小麦)
…など、まだまだ書ききれないほど農作業はしていたし
上記4か所は割とコンスタントに通って作業していました。
いや、よく思い出してみると愛着は当時もあった。
しかし、今管理している芦ヶ久保の茶畑に対しては過去のそれらを超えたもっと深い感情が生まれたように感じます。
今回はその経緯を綴っていきます。
管理している茶畑について
私が現在管理している茶畑は、横瀬町内の芦ヶ久保地区にあります。
地域おこし協力隊の先輩であり一棟貸し宿「teihaku(テイハク)秩父」の運営をされている、杉本さんの宿の敷地内にある茶畑です。
元々空き家と耕作放棄地となっていたところを杉本さんが一棟貸し宿に生まれ変わらせたところで、現在ではほぼ毎日宿泊客の利用があります。
この茶畑、昨年度までは杉本さんが忙しい合間になんとか簡単な手入れや茶摘みをしたり、草刈りをシルバーさんに依頼してどうにか維持しているという状況でした。今年の春、私がお茶の事業に向けて動くか迷っていた時、試しにあのお茶畑の茶摘みをやらせてもらえないかと相談したところ、「やっちゃおう!」と快諾してくださり今に至ります。
これまでの茶畑作業
5月 整枝(剪定)、除草、一番茶の摘採(茶摘み)
6月 整枝(剪定)
7月 除草
8月 除草、二番茶の摘採(茶摘み)、整枝(剪定)
上記のような感じで、お茶は摘めばいい!という簡単なものではなく
意外とお世話が必要です。
初心者の私ですが、以前石黒さんの農作業を手伝っていたこともありそんなに楽だと舐めてはいませんでした。
…とはいえ、実際に自分が主で動くと責任感や農業の難しさをひしひしと感じる4か月間でした。
わからないことや不安も多かったので、とにかく周りの方にお世話になりました。宿の杉本さん・スタッフさんをはじめ、お茶の先輩石黒さん、茶業組合長、役場の振興課、町内の友人知人…
本当にありがとうございました!
時には手の指を切りつける怪我をしたり、熱中症になりかけてフラフラにこともありました。自分の体力不足、準備不足、意識の低さを痛感しました。
この4か月を経て
8月末、摘採(茶摘み)シーズンは終わりそれに付随する農作業は完了することができました。
最後の整枝(剪定)の枝切作業ははじめて自力だけでやり遂げることができ、整った畝を眺めると達成感でいつまでも見ていたいような気持ちになりました。
5月に着手したばかりの頃に比べると茶畑らしく整ってきた茶樹たち。
端の方で雑草まみれになっていた茶樹もあったけど、今では元気に葉が増えてきてうれしく、いとおしいような気持ちになりました。
人の補助としての農作業と自分が主となる農作業は心持ちが全然違うということを協力隊最終年にしてやっと実感しました。
農家の第一歩をついに踏み出したと言えるのかわからないけど、自分にとってはそのくらいの変化でした。
不思議なことに、ここの茶葉で作った私のはじめての紅茶は甘い香りがします。
8月は古巣であるチャレンジキッチンENgaWAの縁日イベントで出店しこの紅茶を使ったメニュー販売や試飲も行いました。
今後は本格的に商品化を目指していきます!
横瀬のお茶の良さや、社会で薄れゆく日本茶がある暮らしの良さを伝えるべく作戦を練っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました!