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「昇進うつ」は人生の終わりだと思っていたけれど
管理職になって早々にうつになって休職に入る。。。。
休職後数か月は、
『これはすさまじい挫折体験で、これ以上ない生き恥だ』、
と苦しんでいました。
でも、時間をかけて治療が進めば、その決断も肯定できるようになるということがわかったので、
noteに書いて、今、死にそうに辛くてギブアップしようかしまいか悩んでいるギリギリの状況にある人に伝えたいと思います。
休職に入る前、
もうどんなに頑張っても仕事ができる状態ではなかったのですが、
『まさか管理職になったばかりで休職なんてとれるわけがない』、
と、当然思っていました。
『休職したとてそのあとどうなるの、、、!?』というのも気がかりでした。
この世に前例はあるのだろうか?経験した人はいるのだろうか?と思って、スマホで「管理職 うつ」と打ち込んで、
出てくる記事を全部、読み漁っていました。
数は、決して多くなかった印象です。
ですが、メンタルヘルス系のクリニックや企業・組織の記事には、
「うつ患者は40代が一番多い」
「管理職になり重責で体調を崩してしまう方も多い」
そんな言葉が並んでおり、記憶に残っています。
マリッジブルー、マタニティブルーというよく知られた言葉があるように、
他者から見ると喜ばしい出来事でも、転機というものはストレスになりやすいということで、
決してありえない現象ではないのだと自分に言い聞かせました。
親友にも夫にも、心境や身体的な不調の話を打ち明けて、心療内科に行くか、話しのわかる上位者に相談するよう、後押しや助言をもらっていました。
自分の決断として、まず上司に状況を報告。セッティングされた産業医面談を受け、診断書を取得しにいき、休職することになりました。
抗うつ剤と睡眠導入剤を処方されて、服用を始めました。
休みに入ってからは、
管理職どころか社会人失格、人間失格だという気持ちに覆われて、
泣いては寝て、泣いては寝て、2か月半くらいそんな感じでした。
母業があるので、毎朝7:00起床で朝ごはんを作り、夜ごはんも作り、洗濯くらいはしていましたが、それ以外はそんな生活です。
ただ、私の友人の友人のワーママで、うつ症状の重い方は、数か月起き上がれず家事も保育園送迎も旦那さんが・・・という話も聞いていたので、
私はまだ軽傷の段階で休みに入ったのだと思います。
ただ時間をかけて、そのようにしてまず身体的な疲れから回復が進んでいくと、
近所の散歩、買い物、動画視聴ができるようになりました。
それでも、ふとした瞬間に辛くなるので、1日の中で何度か泣いていました。
主治医には
「好きなことだけしてください。辛いことを思い浮かべる暇もないくらいにとにかく好きなこと、楽しいことだけしてください」と、受診のたびに言われていました。
時間ができたらずっと観たいと思っていたものを思い出して、アニメや映画を見るようになりました。読書やピアノ練習などもだんだんと。
料理ももともと好きでしたが長らくやっつけでしかなくなっていたのも、楽しくできるようになってきました。
悪寒、微熱、発汗、頭痛もなくなってきました。
長らく慢性的にその状態が続いていたので、すっかり40代女性はこれが「デフォルト」だと思っていたのです。
体も楽になってきてはじめて、「あ、今までが異常だったのか・・・」とようやく気がつきました。
5か月目くらいになって、ふと涙するということはなくなってきました。
ごく親しい人や特に優しい友人にしか、話ができなかったし会うこともできなかったのですが、それ以外の人にも会えるようになってきました。
7か月目でようやく、睡眠薬なしでも眠れる日が週に1~2日くらい出てきました。
色々あった辛いことも、どうでもよくなってきたし忘れてきたかなという感覚がしてきたところです。
ただ、復職を想定して、勤めている会社や職場のことを色々思い出すと、やっぱりどうにも嫌な気持ちになりますね。
今感じているのは、休職して、心と身体の健康を取り戻す時間を確保したことは、
私と子供たちのためにも正解で、
あのとき決断できてよかったと、いうことです。
関係するたくさんの方々にはご迷惑をおかけして、申し訳なかったなと思っていますが、
多分、会社からすると私ひとり居てもいなくても、本当に大事なことは、まわります。組織としては、そうでないといけないですし。