飢餓と食料不安
国連機関のWFP(World Food Program)から深刻な内容で寄付の依頼ダイレクトメールが来た。少し前までマンスリーサポートをしていたが、ここ数ヶ月インフレ含め家計の課題もありサポートを止めていたからだ。
表題が赤文字で書かれていて「深刻な資金不足によるさらなる食料支給削減の危機」とある。飢餓に苦しむ人の数は24年2月時点で3億900万人と20年に比べて倍増しているそうだ。
ちなみにこの数字は総合的食料安全保障レベル分類(IPC)の5段階のうちフェーズ3から5(急性食料不安、人道的危機、壊滅的飢餓)の人数をあらわしているので、フェーズ2の食料不安を合わせると22年の時点でも世界人口の3割にあたる24億人程度いるとのこと。(SOFIレポートより数字抜粋)
国連機関の複数が連携してが発行しているSOFIレポート(the Statnment of Food Security and Nutrition in the world)の2023年度版によると、食料不安は女性と農村地域に住む人々に不均衡を与えているとして、都市と地方の栄養失調具合を比較することにより政策提言が記載されている。
同レポートは、「都市は加工食品やファーストフードの利用多いが手頃な価格での健康的な食事へのアクセスが不十分な点があり、インフラ、公共財などへの投資を通じて小規模および中規模の企業が農食システムで果たす重要な役割をサポートすべきであり、農食システムのガバナンスのアプローチは全てのステークホルダーの参加を通じて、地域、および国の設定で政策の一貫性を確保すべきだ」と言及している。
https://data.unicef.org/resources/sofi-2023/
私たちの地球は2050年に100億の人口を健康に養えるだけの食糧を供給することができるだろうか。
書籍「世界の食はどうなるか」で紹介されている内容として、世界中の著名な科学者37名の回答に基づく内容EATランセットレポートで「できます。しかし、それを可能とするには、私たちが食習慣を根本的に変え、農業と食糧生産の方法を大きく改善し、食品廃棄量を減らす、という条件を満たす必要がある」とのことである。
いずれにせよ、気が重くなる話だが、毎日食べる物があるのならば、世界の3割の食料不安にある人たちより恵まれているということなのだろう。
せめて今すぐにでもできることとして、自宅の食料廃棄をできるだけ出さないように気をつけようと感じた。
そして、それに感謝して、家計に余裕なくとも少しずつ細かく貯めて寄付に回せる分を作っていきたいとも感じている。