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天橋立も阿波国だった話 天椅立神社ご存知ですか?


天橋立行ったことありますか

突然ですが、皆様は天橋立に行ったことありますか?
宮城県の松島、広島県の宮島、京都府の天橋立。
そう、日本三景の天橋立です。

有名な股除のぞきポイント

私は14年ほど前に、子供二人を連れて家族で行きました。
足と足の間から逆さに見ると、龍が天に昇っているように見える。
残念ながら私はそのように感じなかったのですが、見事な景色でした。

丹後国風土記より

天橋立の意味というか由来。気になって調べてみました
『「丹後風土記」によると、イザナギが天界と下界を結ぶために、梯子を作って立てておいたが、イザナギが寝てる間に海上に倒れ、そのまま一本の細長い陸地になったのが天橋立だと記されています。』

丹後風土記は、このようにイザナギに関する記録が書かれており、さすが、古くから文明の開けた国だと感心します。

他、天孫降臨の地、神武東征の地、国譲りの地、都があったと教科書で習う地には、そういった記述はないのです。事実ならば古い記録に残すはず。おかしいですね。

出雲大社 出雲風土記にスサノオの記録はない なぜだろう?

式内社天椅立神社(阿波国)

と、前置きが長くなってしまいましたが、天椅立神社(あまのはしだて)へ行ったことがありますか?
京都府宮津市の天橋立神社ではなく、同音異字の天椅立神社へ。

えっつ!そんなんあるの? どこにあるの?
それはね、もちろん阿波国(徳島)です。(笑)
前回ご紹介した鴨神社から車で10分ほどの距離。吉野の宮ならぬ加茂宮があった辺り。(困惑した方は前回の読んでください)

こんな重要な名前が付く神社。しかも、唯一同名なしの延喜式式内社。
お祀りしている神様は、国生みの神であるイザナギとイザナミです。

全国一社 立派な立て札


正面より拝殿 社殿後ろの山が気になる

元伊勢?籠神社からの流れ

京都府宮津市の天橋立神社は、伊勢下宮のトヨウケオオカミを祭神としています。国生み神話とは関係のない神様。食物の神様なので、国生みとは関係がありません。

おそらく、近くにある籠神社の祭神がトヨウケオオカミなので、その流れで天橋立という名前と関係ない神様を祀っているのだと思います。

籠神社は多くの方がご存知のとおり、元伊勢説が有力な神社です。
私は籠神社が元伊勢ならば、元元伊勢も存在すると考えています。

厳粛な佇まい籠神社


籠神社奥社 眞名井神社

理由は籠神社の祭神がトヨウケオオカミ。
阿波国神オオゲツヒメと同神と言われている。
代々、籠神社を守り続けている宮司さんのお名前は海部さん。
海洋民の海部氏は阿波国を拠点にしていた。

よって、阿波国から丹後地方に進出した海部氏や忌部氏によって創建されたのが籠神社。私の見解です。

おのころ島は吉野川

横道逸れたので、話戻して、延喜式神名帳に記載されている全国唯一の天椅立神社。
天橋立の意味は高天原に通じる梯子(かけはし)であり、あまのはしだて神は、それを神格化したもの。

天椅立神社が立つ地(阿波)、もしくは周辺こそが、イザナギとイザナミが国生みを行った地であることが考えられます。

国生みで最初に生まれたオノコロ島。通説では淡路島隣の沼島と言われていますが、阿波説では吉野川の中州、舞中島。

吉野川から舞中島を臨む 橋の先。 左手の山の奥はソラと呼ばれます

そう仮定すると、天椅立神社が立つ地にイザナギとイザナミが一緒に祀られていることにとても納得できます。ストーリーと位置関係が一致するのです。(ほかの比定地は裏付けが取れない)

天椅立神社へ参拝

今でも充分広く思う神社の敷地なのですが、昔はもっと広大な敷地に社殿を構えていたようです。
周辺には弥生時代、古墳時代の住居跡が出土した京伝古墳。大柿遺跡などもあり、古くから人々が生活していた中に社殿が今も残っています。

神社の雰囲気は近くの鴨神社に比べると、暖かい気。優しく穏やかな空気を感じました。(個人的感想ね)周辺が田んぼや古くからの家が並んでいるせいもあったかもしれませんが、とにかく落ち着く神社です。

天椅立神社境内風景


愛嬌のある顔 狛犬ちゃん

観光開発されてないので、車停めるところは困ります。駐車場はなく、周辺の道も狭いので、仕方なく、鳥居をくぐらせてもらい、境内に駐車させていただきました。
駐車料金というわけではありませんが、少し多めにチャリ~ンしたのは言うまでもありません。(笑)

阿波には元が隠されている

いかがでしたか?
前回の鴨神社は京都の上賀茂、下鴨社の元社。
今回の天椅立神社は、日本三景で有名な天橋立という言葉の本家本元。

鴨神社拝殿(阿波)

たまたま偶然やろ?
そんな読者の声も聞こえてきますが、、、(笑)
これはまだまだ序の口。
阿波にはほとんどの神社の元、地名の元がたくさんあります。
と、いうことは、、、。
どういうことか?
皆様、考えてみてくださいね。

本日も最後までお読みいただきありがとうございます。
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※ 今回、参拝できなかったのですが、近くに天戸八坂神社という神社があります。こちらも天椅立神社の論社です。改めて参拝できた折は、またご報告させていただきます。





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