エジプトのピラミッド石積みと遠く離れた阿波の石積み
トップ写真 エジプトピラミッド内の壁画 見事
独特の阿波の石積みから
日本全国で神社巡りをしてきた私。
元々は、ただの神社好きからの趣味。
それがいつしか阿波徳島に興味を持ち、
徳島の神社を訪れるようになりました。
そこで気づいた、他府県にある神社との違い。
いくつかあるのですが、一つが石の積み方。
阿波にある青石を使い、
独特の積み方で石垣、台座、石段等が
積み上げられ、一つの形を構成しています。
私は直接見たことないのですが、
畿内にある多くの古墳には、
阿波から運ばれた青石が使われているそうです。
その青石の組み方。
とても興味が湧きます。
何千年前のピラミッドも石積み
多くの人たちにとっては、
全く興味が湧かないだろう石垣。
だと思うのですが、
はるか何千年の昔から、
人類は石を積み、
様々なものを創りあげてきたのです。
現代でも、レンガやブロックを積み上げ、
外塀などが作られています。
使われる材料は変わってはいますが、
物を建てる時の、基本となる考え方。
何千年前と大きく変わっていないのでは?
建築素人の私はそう考えるのです。
より大きく頑丈な物を建てられること。
古代、権力の象徴であったと思います。
世界各地に残る古代遺跡。
必ずと言っていいほど、
基礎となる部分はもちろん、
多くの場所に石を積む技術は使われていますよね。
古くはエジプトのピラミッド。
日本ではお城の石垣等々。
何千年も前に組まれたエジプトのピラミッド。
崩れることなく現代もその形を残しているのです。
言葉では表現できないほど、すごい事。
そんな風に感動を覚える私。
やはり変わり者なのでしょうか。(笑)
石組み石積みに、
興味を抱いたのは阿波の石積みを知ってから。
それから、海外へ行って古代の遺跡を見ると、
必ず、石はどのように組まれているのか。
そんな所に目が行ってしまいます。
城壁など、表面は土壁で覆われていますが、
その基礎には必ず石が組まれているはず。
そこが見たい!
(かなりの変態?)
土壁が崩れた場所を探しては、
石の積み方を写真に収める。
自分でも、かなり変わった趣味だと思います。
古代人が持っていた土木技術のすごさ
現代では、大学などで建築学を学びます。
おそらく、科学的に裏付けられた複雑な計算。
しっかりとして建物などを作るために、
多くを学んでいることでしょう。
一方、はるか古代の先人たち。
大学へ行って教えられたわけではない。
それなのに、現代へ残る建築を残している。
そんな風に考えていただくと、
基礎の石積み技術は、
とても重要な最先端の土木技術であったこと。
ご理解いただけると思います。
石積み技術はどこから来たのか
それともう一つ。
世界各地の古代遺跡を見て思う事。
当時、最先端であった土木技術。
割と交流があったエリアなら、
人伝いに技術が伝わって行った。
そう予測できます。
しかし、例えば、古代文明の地と、
遠く離れた現在は日本という国。
畿内の古墳に使われていることから想像すると、
当時、
日本では最先端技術であった阿波の石積み技術。
どうやって、その技術を得たのだろう?
倭民族が独自で生み出した技術なのか?
それとも、海路か陸路かわからないけど、
当時、倭国よりも優れた技術を持った民族により、伝えられたのか?
どちらの仮説から考えてみても、
ワクワクするのは私だけ?
結論は出ないでしょうが、
そんな知識を持って、古代遺跡を観察する。
いろいろな発見がありますよ。
石積みと言っても、
その地域で取れる石の質や形が違います。
その質や形を有効に使い、
より、頑丈な組み方を選んでいるでしょう。
そして、その石の積み方。
私には、世界の遺跡と阿波の石積み。
とても似ているように見えるのです。
(すみません、素人なもので・・)
今も昔も石を積む人類
いずれにせよ人類は、
はるか何千年前の時代から、
何かを作るときには石を積んできたのです。
現代、新しく作られるものには、
純粋な石を積むことは少なくなってきました。
でも、石がレンガやブロックに変わっただけ。
子どもの遊びの積み木やレゴ遊び。
これも石積みの進化系?
スマホが普及し、生成AIが幅を利かす時代。
多くの日常に変化が求められ、
少し前の時代の常識が通用しなくなりました。
そんな中、
人類は今も昔も石を積んでいる。
誰もが見過ごす石積み技術。
すごい浪漫が潜んでいるのですよ。
石積みが醸し出す趣(おもむき)。
感じてみてはいかがでしょうか。
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