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す き へ

私はあなたの姿を初めて見たわ。 とっても素敵な姿をしているの。 私はあなたの声を初めて聞いたわ。 とってもいい声をしているの。 私はあなたの好みを知らないわ。 好きな食べ物 好きな色 とっても素敵なんでしょうね。 私はあなたの特徴を知らないわ。 その声 その性格 とっても素敵なんでしょうね。 私はあなたの思いを知らないわ。 その名前 その印 とっても素敵なんでしょうね。 私はあなたの宝物を知らないわ。 大切な日 大切な人 これから創りあげていくものね。 きっと素敵な

    • す き …… !

      伝えたいの。 伝えさせて。 私はあなたが大好きよ。 ずっと大好きよ。 あなたのお顔を知らなくても あなたの姿を知らなくても でも、あなたの事情は知りたいの。 あなたが泣いている理由を知りたいの。 あなたに寄り添ってあげたいの。 最後の日、あなたはとっても輝いていたわ。 今までで1番おめかしして 今までで1番いい声で 今までで1番いい顔で 幸せそうだったわ。 でも、泣いているあなたはみたくないの。 できるなら、直接慰めたいわ。 できないならせめて

      • す き ……

        でも知りたいわ。 どうしていなくなってしまったの。 どうして姿を変えてしまったの。 どうして大切な日が変わってしまったの。 どうして大切な人が変わってしまったの。 どうして泣いているの。 どうしてなにも言ってくれないの。 それはあなたの優しさなの? 知りたいわ。 あなたの優しさを。

        • す き

          大好きだよ。 大好きなの。 そのお声が その性格が。 私はあなたの本当のお顔を知らないわ。 タイプかしら タイプじゃないかしら そんなことどうでもいいの。 私はあなたの本当の姿を知らないわ。 背は低いかしら 高いかしら そんなことどうでもいいの。 私はあなたの本当の事情を知らないわ。 性別はなにかしら どうしてここにいるのかしら そんなことどうでもいいの。 だって好きだもの。 私はあなたの好みを知っているわ。 好きな食べ物 好きな色 とっても素敵なの。 私は

          あいうえお作文

          ランドセルを背負って りんごのように頬を赤らめる ルンルンしながらポーズをとる 「連絡帳はもった?」 6年生の先輩とともに歩いてく 私は新しい友達をつくりたい! ヲタクってどのくらいいるかな〜? ん〜 まずはみんなに聞こう!

          あいうえお作文

          その時は突然に

          その時は突然だった。私の前に現れた天使は尋ねた。 「お前は雪が好きか」 と。この天使は、羽もなければ、天使の輪もない。名乗られなければ天使だとわからない。そんな見た目をしていた。 「ええ。雪は好きです。」 そう答えると、この天使は髪に隠れていない右目と口で微かな笑みを浮かべた。 「そうか」 と言うと、天使はどこかへ行ってしまった。すると、空から白く小さなものが落ちてきた。 それは雪だった。 ひとつひとつが輝く、今まで見たなかで1番美しいと感じるものだ。1粒手に

          その時は突然に

          真っ赤っか だね

          真っ赤に燃える情熱 みんなに向けてのこの思い 昔からあるこの願い 目まぐるしい努力の末に もっともっとアイシテネ はれている ひがてっている ふわりとかおるにおい へんじをもとむこえ ほのおのなかのさいごのきおく

          真っ赤っか だね

          戦国タイムスリップ〜10話〜

          稲穂 千夜。その棚の上、拭いてくれる? 千夜 承知しました。 稲穂 ありがとう。あ、あと上の柱もね。 千夜 姫様、少しばかり人使いが荒くありませんか? 稲穂 仕方ないでしょう?今の私では届かないのだもの。 千夜 それはそうでしょうけど…… 華 稲穂。少し休憩を……って( >д<)、;'.・ケホッ 稲穂 あ、華姉様。申し訳ありません。ほこりがまっていますゆえ、少しお待ちください。 華 あなたは真面目ね。いいわ、私の部屋で休憩しましょう。

          戦国タイムスリップ〜10話〜

          戦国タイムスリップ〜9話〜

          稲穂 ふわぁ( ̄□ヾ) 𓈒𓂂𓏸今日めっちゃ暖かいなぁ 眠くなる…… 結千代 稲穂姫様。 稲穂 え……? あ……結千代殿。これははしたないところを…… 結千代 いえ…… あの、麻姫様がいずこにいらっしゃるかご存知ですか? 稲穂 え……っと……部屋にいると思うけれど…… 結千代 部屋にはいらっしゃらないのです。 稲穂 じゃあきっと城のどこかにはいるわよ。 結千代 そう……ですね。 稲穂 結千代殿。女子とはほどよい距離感が大事よ? 結千代

          戦国タイムスリップ〜9話〜

          あいうえお作文

          ああ、なんて素敵な日なんだ。 いつもさえずる鳥の声 うっとりとする春の陽気 笑顔になるほどの青空 俺だって、ずっと見ていたい 母さん、母さん きっともうすぐだよね 暗い部屋の中でさ 結構いたんだよ こんにちは、お母さん、お父さん 最高の仲間と一緒に しっかり手を繋いで 「好きだよ」って言いながら 背筋を伸ばして そっと幕が上がった 沢山の人の支えがあって 力いっぱい頑張って 遂にここまで来たんだね 手が届かなかった 遠い遠い未来へ 「なんかつまんないなぁ」 ニット帽を

          あいうえお作文

          戦国タイムスリップ〜番外編〜

          ――――稲穂の部屋―――― 稲穂 ♪ 千夜 姫様、今日はなんだか機嫌が良いですね。どうしたのですか? 稲穂 別に……なんでもないわ。 千夜 さようですか? ……あら、子雨殿。 子雨 あ、千夜殿。ちょっと…… コソコソ 千夜 わかりました。姫様、少し席を外しますね。 稲穂 ええ。 ………………………………………… 千夜 姫様。 稲穂 あら、千夜。おかえりなさい。 千夜 姫様、奥方様がお呼びです。参りましょう。 稲穂 え?ええ……わ

          戦国タイムスリップ〜番外編〜

          人生(ものがたり) #2

          はっと目が覚めた。どうやら寝てしまってたみたいだ。今の時間は……昼の12時。はぁ……寝過ごした。今日は金曜なんだけど。電話が鳴った。学校からだ。 「はい、もしもし…… あ、寝過ごしました…… 今日は休みます。はい……すみません。あ、大丈夫です……はい……」 はぁ……いちいち大袈裟だ。私1人休んだくらいで、何も問題はないだろうに。ああ、あれか。教師としての筋目を通したのか。別に出席日数は足りてるし問題ない。勉強もできないほうではない。少し休んだくらいどうでもいいだろう。

          人生(ものがたり) #2

          友達の有効期限

          ある日教室からある言葉が聞こえてきた。それは「友達の賞味期限」。僕もそれに似たような言葉を聞いたことがある。いや、痛感している。その言葉は「友達の有効期限」。 あれは中学生の頃だった。僕(田所 澄︰たどころ すみ)は仲の良い友達がいた。その子の名前は 源  美音︰みなもと みね。美音とは驚くほど話が合い、日々の会話が楽しかった。  美音   澄〜    澄  どうしたの?美音。 美音  宿題忘れちゃった〜  写させて〜 澄  もう…また?これで何回目? 美音  (

          友達の有効期限

          戦国タイムスリップ〜8話〜

          ……………………………2年後……………………………… ーーーーー稲穂の部屋ーーーー 麻 稲穂! 稲穂 麻姫…… 麻 もうっ!まだ堅苦しく呼ぶの?麻と呼んで! 稲穂 あ……麻。どうしたの? 麻 菓子をいただいたの。一緒にどう? 稲穂 ぜひ……! ーーーーーーー麻の部屋ーーーーーー 稲穂 …… 麻。この反物の山は何? 麻 それはね、結千代殿からいただいたの。 稲穂 結千代殿って、人兄様の守役の? 麻 ええ。そうよ。目利きが良くって

          戦国タイムスリップ〜8話〜

          戦国タイムスリップ〜7話〜

          小松姫 そなたの兄弟となる者を6人紹介しよう。 稲穂 え、あはい。 𓈒𓂂𓏸ってあれ、史実では5人じゃなかったっけ?      まあ、いっか。 小松姫 どうした? 稲穂 いえ、なんでもありませぬ。 小松姫 そうか。では、呼ぶとしよう。入ってきてくれ。 6人の子供達 はい。 ガラガラ(戸が開く) 小松姫 皆、紹介しよう。この者は稲穂じゃ。今日からそなた達の姉妹となる。 稲穂 稲穂にございます。六つです。慣れぬことばかりですが、よろしくお願いいたします。 春 まあ

          戦国タイムスリップ〜7話〜

          戦国タイムスリップ〜6話〜

          稲穂 承知いたしました。 ……………………………………………………………… 稲穂 まず、私はこの世の人ではございませぬ。 令和の世と呼ばれる来世で生きておりました。 私はこの世、令和の世では戦国と呼ばれるここを 好いておりました。勿論、今も好いておりますが…… 小松姫 なるほどな…… 6つの幼子にしては見事な 口ぶりだと思っていたが、そういう事だった のだな。 稲穂 はい。私は母上の事も知っておりました。 私は、母上……令和の世で小松姫と呼ばれる母上を 特に

          戦国タイムスリップ〜6話〜