毎日が日曜日?65歳までにしておきたいこと、65歳からしたいこと ♯7
年金事務所はお役所のイメージが全くなく、とてもフレンドリーな居心地の良い場所だ。てっきり年金財政よりのネガティブな対応を想定していたが、その逆だった。
母のことも含めて4度ほど顔を出したがどの人もとても親切、「どうしたら一番得?」という疑問に丁寧に答えてくれる。
「最後はご自身で判断ください」が決まり文句だが、いろんなケースに分けてシミュレーションしいちいちプリントアウトしてくれるので高齢者ファーストの好印象だ。
というわけで悶々とした年金問題に結論を出し、「在職老齢年金受給者」の道を選んだ。何度も言うが何と言っても「四の五の言わず年金事務所に行こう!」
さてこの次は「在職」の方だ。年金は権利だがこちらは思うようにはいかない。お役所的には「ハローワークに行こう!」だがこちらほとんど期待していなかった。
第一の条件は「自分のキャリアが生かせる」だ。前職で今日の立場を築いてくれたのは管理職になってからの経営、管理、プロジェクト推進とでもいうだろうか?でも一番楽しかったのは若いころ頑張った実務としての営業だ。
長いこと忘れかけていたが、晩年出向先で思いがけずその機会に触れ、スイッチが入ってしまった。「営業がやりたい!」私の就活はここにこだわった。
年金だけでは本当に心もとない。だけど、生活のためだけに残り少ない時間と労力を切り売りするのは後悔するよなあ…。
「ハイブリッド年金生活」は造語だが、単に在職老齢年金受給者であることにとどまらない。働いている以上は生涯プロフェッショナル、即戦力として雇い主の期待に応え、働きに見合った報酬をなければただの自己満足。
そんなことで私の2回目の就活、条件面は少しハードルを上げた。厚生年金を100%貰うためには給与所得と年金を合わせて月額50万円が上限、ただし、停止額は超えた分の半分だ、所得が多いほど手取りは増える計算だ。
ただ、働きすぎはしない。ライフワークバランス重視、管理職はやらないし、基本残業もしない。現在の年収の半分程度を落としどころとした。
それでも年金と合わせれば、貯金はできないが、今の生活レベルは維持できると踏んだ。
狙いの企業が一社あった。30人ほどの中小企業だが、若いころ競合もしたことがあるくらいの同じ業種なので、自分の希望にぴったり、社長とも面識があったので、思い切って人生2度目の履歴書を、逆一本釣りという訳だ。
その後再び、悶々とする日々が数か月続くことになる。